2018年はスウェーデンと日本の国交が始まって150年。
記念イヤーだそうだ。
それに向けて、日本大使館とスウェーデン大使館では
準備が始まっているらしい。
5年後、どんなことができるのか
どんなアクションを起こしたらいいか
大使を交えてそんな話をした。
例えば一部の人や専門家が、何かしらのイベントを行ったとする。
でもそれは、対象が一部の人でしかない時点で
そこに関わりを持つ権利がない人にとっては関係ないものになってしまう。
たとえスウェーデンに興味があったとしても
日本とスウェーデン国交150年のお祭りだったとしても。
「興味はあるけど、私たちには関係ないよね」
関係なければ関われない。
だから私は、もっと普通の…
一般レベルで関われる“人と人”との交流があると嬉しい。
例えば、青少年などの年齢制限をつけない、
すべての人を対象としたホームステイ交流とかね。
スウェーデンの民族楽器“ニッケルハルパ”を学びながら
1週間~10日のホームステイとか、いいな♪
そういうチャンスがあったら、私は行きたい。
そんなことを大使に伝えた。
すると大使は、「それおもしろいですね!」と
思いのほか大きくうなずいてくださった。
ありがたい。
国と国とか、政治的な絡みとか、
そういうものは私はわからないし関われない。
でも結局は、日本人もスウェーデン人も『人と人』だと思うのだ。
それ以上でも、以下でもない。
『人と人』として関われば、
言語の違いも文化の違いもハードルはグッと下がる。
『日本人とスウェーデン人』ではなく、『同じ“人間と人間”』として。
それには生活を共に…同じ時間を共有することが大きな意味を持ってくる。
私は学生時代から10年ほど、キャンプカウンセラーをしていた。
簡単に言うと、長期休みなどに子ども達をキャンプに連れて行く活動だ。
ほんの2泊3日なり4泊5日なりのキャンプ生活であっても
寝食を共にすると、参加者もカウンセラー(指導者)も
驚くほど人間同士の距離が近くなる。
『同じ釜の飯』という言葉があるけれど
その力の大きさを嫌というほど痛感することになるのだ。
国の違いとか言葉の違いとか、そんな小さなことは関係なく
お互いが人と人として関われたとき―――
世界は狭く、深く、豊かになるように思う。
うなずきながら聞いていらした大使が、最後に仰った言葉が印象的だった。
「人と人がしっかり繋がるためには
国と国がしっかり繋がっていなければならない」
なるほど。
それが、大使はじめその立場にいる人たちの役目というわけだ。
そのあたりは、よろしくお願いします^^