カウンセリングやら セラピーやら コーチングやら NLPやら
今、巷にはコミュニケーションにまつわるテクニックの本が溢れています。
本を読まなくても、そういう勉強をしている方も多いでしょう。
私自身、セラピストやコーチという仕事を通して、また長い闘病期間を通して
自分との向き合い方、人との向き合い方、クライアントさんとの向き合い方など
いろいろ学びました。
そこにはいろいろ、名前のついたテクニック的な『やり方』があります。
本当に大切なのは「やり方」ではなくて「あり方」なのだと実感していますが
確かに、「やり方」も知っていて損はありません。
ただ、「あり方」が明確じゃないままテクニックのみに走ると、
相手には『偽者の会話』という不快感を感じさせてしまいますが。
さて。
そこで述べられる「やり方」は、実は子どもに対しては
私達は意外と無意識にやっていたりするものなのです。
セッションをしていく中で大切なのはクライアントさんの言葉に対して
否定も肯定もしないこと。
ただ、ありのまま受け取ること。
そんなときに使えるのが『おうむ返し』です。
「もう嫌なんです」
「嫌なんですね」
「こんなことを言われたんです」
「そんなことを言われたんですか」
とかね。
これ、変に意識しすぎると不自然な言い回しになったりする場合があるのですが
そんなに難しく考えなくても私達は生活の中で自然にこれをやっているときがあるのです。
それが子どもと向き合っているとき。
「楽しかった~!!」
「そう。楽しかったの。よかったね!」
「痛い~!!」
「うんうん。痛いね。痛いの痛いの飛んでけ~!」
とかね。
心当たり、あるでしょう?
大人は自然に、子どもが伝えてくることを一度受け取っています。
そしてそれをそのまま返してる。
受け取ってからそのまま返すことで、子どもたちの中にも
『ありのままを受け取ってもらって認めてもらえた』
という感覚が生まれます。
そうやって育つ子は、感情を抑圧する必要もなくなるし
自分をオープンにしていられます。
結果、のびのび自主性が育っていくから
自分で選んで自分で決めて、行動することができる子になります。
これはもちろん、大人にも有効です。
それが、カウンセリングなどのテクニックでいう『おうむ返し』です。
これって、カウンセリング、コーチング、セラピーなどのセッションに限らず
ましてや対子どものみならず
日常のコミュニケーションにおいて有効だし、大切なポイントだと思うのです☆