6月30日、クロマルイソウロウグモが産卵した。


クロマルイソウロウグモは 

ヒメグモ科マルイソウロウグモ属。体長は3mmほど。

 

卵のうは壺を逆さまにして紐をつけたような形をし、

網につるされていた。

 

(人が入れない狭い場所なので腕を伸ばして撮っている。

 斜めになって写っているが、垂直につり下げられている。)

 

2023年6月30日 

 

11:12 

 


朝7時、卵のうは固定されているようだったが、

母グモは卵のうを中心にして、上下左右に大きく移動していた。

 

壁を上がっては卵のうのもとへ、

(壁に沿って大まかに張られた網を伝っているのかもしれない)

下っても左右に移動をしても卵のうの元に戻るという行動を

ひたすら繰り返していた。

 

卵のうをつるす作業と網の補強だろうか。

 

卵のうはオオヒメグモの卵のうよりも上にあった。

オオヒメグモの網に居候はしていても、

じぶんの卵のうを保護するための網はつくるのだ。

 

と思っていたが違っていた。

 

     🕷 🕷 🕷 🕷 🕷

(後記) 

8月、別のクロマルイソウロウグモの卵のうと母グモに

出会ったが

卵のうはオオヒメグモの網をたどった先につるされていた。)

 

     🕷 🕷 🕷 🕷 🕷

 

 

オオヒメグモの網の上部に

 

7:05

           オオヒメグモの卵のう  ↑

 

7:05 つり下げる(紐になる)部分は まだまっすぐ。

 

 

クロマルイソウロウグモはクモを襲うクモ。

 

2023年オオヒメグモ・母グモとクロマルイソウロウグモ | kankitanenkitaのブログ (ameblo.jp)

 

 

 

オオヒメグモの子グモたちを襲っていたときの衝撃。

仲間を襲う小さなクモの攻撃性に背筋がゾゾゾーッとなったが、

健気に卵のうづくりに励む姿に、それまでの嫌悪感は払拭された。

(子グモもすべて食べられたわけでもないし)とか。

 

7:05:23   7:05:28      7:05:39

  


真っすぐだったつり下げる部分が曲げられていた。

 

9:53

 

母グモはずっと働き詰め、体はしぼんでしまった。

午後は観察していない。

 

 

11:12

 

6月26日、 卵のうにへばりついていたが、

6月27日、 卵のうから離れていた。

6月28日、 満腹状態だと思われるのに、

       オオヒメグモの網から離れずに居候を続けていた。

 

       ここで産卵するつもりなのでは?

 

6月29日、 オオヒメグモの卵のうに関心はなく、オーラがなかった。

6月30日、 産卵、母グモ死す。

 

6月26日

6月27日 

6月28日         6月29日     6月30日

  

 

↑オオヒメグモの卵のう

 

 

7月1日 産卵の翌朝、点になっっていた母グモは消えていた。

 

オオヒメグモの網に来るまではどのように過ごしていたのだろう。

 

観察した10日間は猛スピードで生きてきた。

自然の創造主は小さな体の負担を少なくと考えたのだろうか。

かえってキツイ気もするが。

真っ黒な体で生まれたクロマルイソウロウグモの悲哀を思う。

 

縦が4~5mmの卵のう。中にはたくさんの命が詰まっている。

 

孵化は運のみ。観察する勇気がない。

 

7月2日 10:14 

卵のうは壁から4cmほど離れている。

通り過ぎた徘徊グモ。