今年もシギョク(紫玉)の木にスグリゾウムシが現れた。
蕾の無事を確かめつつ捕獲するのが日課になっている。
今日はスグリゾウムシは見つからなかったものの、
蕾は3個落ち、地面には2個転がっていた。
黄色くなりかけた蕾は触れただけでぽろっと落ちる。
地面に落ちた蕾を見ない日はない。
2024年6月28日
昨年の夏、ムクゲのシギョクの花が酷い害虫被害に遭い、
5mmほどの昆虫を見つけ、スグリゾウムシの名を知った。
シギョクは八重咲き、蕾の中には花弁が詰まっている。
開花までに時間がかかるので十分な食料になる。
産卵後に蕾を茎から切り落とせば成長した幼虫が地中に潜り、
蛹になって過ごしたあと、成体になって地面から出てくる。
そんな可能性も無きにしも非ず。蕾を毎日拾っている。
ゾウムシは、
種類により卵を産み付け食料とする植物が違っていて、
その植物の名前が付けられていることが多い。
スグリゾウムシは
スグリ(酸塊)の葉を主食にするので名付けられ、
スグリの木は日本の山地に数種類が自生し、
実は食用になるそうだ。
スグリの木は見たことがないが、
春には我が家の裏にある菊の葉上で何匹も見つかった。
防除対策として、
冬の間に害虫退治のオルトランを根元に何回もまき、
春は根元だけでなく葉にも振りかけ、先日もまいたばかり。
害虫駆除は万全と安心していた。
スグリゾウムシに気づいたのは2週間前、
我が家の表にあるミニバラを食害していた。雑食だろうか。
普通に存在する昆虫のようだ。
しかし、1m離れた場所にはシギョクの木がある!
2024年6月22日
やっぱり来ていた。小さな蕾に厚かましく乗っかっている。
埴輪色。鎧で覆われているような体と冷酷そうな顔つき。
口吻が短くて幅広。頭部全体が口吻のようで強力だ。
この日は3匹退治し、翌日も3匹、その翌日もまた3匹。
単純計算すると10日間なら30匹。
実際10日間に、約20匹を退治して落ちた蕾は20個以上。
被害に遭うのは花弁がのぞくまでの蕾なので、
いつまでたっても咲き姿が見られない。
毎日、蕾のついた茎が根元から切断される。
宙に浮いたような状態でいることも珍しくはない。
なにかの糸でつながっているために落ちない。
(すでに死んでいる) 7月4日
切断はするかもしれないが糸を出すようには見えない。
スグリゾウムシの仕業ではなく、真犯人は別にいるのかも。
もっと大きな昆虫だろうか。
蕾の付け根や茎の付け根、蕾になりかけの芽の部分など、
大事な部分を食害している。
付け根に産卵や侵入もありえるが、まったくわからない。
蕾の先にクロアリ。
7月5日
挿し木でつき、近所にもらわれていったシギョクは
咲いたとスマホの写真を見せてくれた。
我が家も一番に咲きそうな蕾を、と撮っていたら、
穴が開いていた。害虫に負けそうだ。そして・・・
見たことのない青虫、尺取虫を発見。長い毛が生えている。
蛾の幼虫のようで糸を吐きそうだ。真犯人と関係があるかも。