セレンー2,セレンのがん予防、HIV治療について
「若さを保つ栄養メソッド」より、
 
 また、セレンはがん予防効果において注目すべきミネラルです。これまで多くの疫学調査がおこなわれています。
 
がん患者の血中セレン濃度は健康な人より低いことや、セレン不足によりさまざまな部位のがんの発生率や死亡率が高くなる、との報告があります。
 
 アメリカでは土壌中にセレンが少ない地域がありますが、その地域でのがん発生および死亡率が高くなることも確認されています。がんの中でも、セレンはとくに前立腺がん、肺がん、結腸直腸がんの発生を抑え、転移を防ぐといわれています。
 セレンの過剰摂取は毒性があるという指摘もされていますが、200mcgならばまったく安全で、毒性の心配はありません。
 
 ちなみに、HIV治療にセレンを使った地質学者・物理学者のハロルド・フォスター博士は、最初の1か月にセレンを600mcg、その後400mcg投与しています。
精神科医のホッファーは、がん治療にセレンを400~600mcg投与していました。
 
 セレンのHIV治療は、ザンビア、ウガンダ、南アフリカにおいても結果を出しています。高用量のセレン、システイン、グリシン、グルタミン酸の投与により、HIV感染患者のAIDS発症が抑制されました。
 
これら4つの栄養素は、グルタチオン・ペルオキシダーゼの構成成分です。グルタチオン・ペルオキシダーゼの濃度が下がると、HIVを発症しやすくなります。
土壌中のセレン濃度が高いセネガルやボリビアでは、HIVの大流行は起こらなかったといわれています。
 
 
セレンの効率的な摂り方
 セレンはサンマやアジ、牡蠣などの魚介類、レバー、鶏もも肉、ワカメなどの海藻類、ネギ、ゴマなどに含まれています。抗酸化作用や病気予防のためには、サプリメントが必要です。通販サイトiHerbでは、NOW社やソースナチュラルなど各社の商品がありますので、どの商品でも良いでしょう。
 
飲みはじめの最初の1か月は、200~400mcgをつづけてください。
体内で満たされた後は、それを維持するために100~200mcgで良いでしょう。
 
私はセレン200mcgを週3~4回服用しています。
がんを患っている人には、200mcgを毎日服用するよう伝えています。サプリメントとして用いられるのは1日200~400mcgの範囲です。
 
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