様々な不調を抱える50代男性

症例;50代前半、男性。
20年前から高血圧、高脂血症があり内科で投薬を受けている。
R5頃から、意欲が出ない、ものをよく忘れる、と訴えてR5.5から精神科に通院。
抗うつ薬(トリンテリックス、サインバルタ)、ベンゾジアゼピン(ソラナックス、レンドルミン)を処方されているが効果がない。

友人から当院の話を聞き、R5.12当院受診。
今まで糖質摂取が多かった。
手足が冷える。
→プロテイン20g*2、高タンパク/低糖質食。
B50、C1000、E400、ナイアシンアミド、Mg100開始。

一週後再診、
初診時のBUN16.4、フェリチン116。
プロテイン20g*2、B50*2、ナイアシンアミド*2、C1000*2、E400*1。
体の冷えが軽くなったような。
→フェロミア処方。
ナイアシンアミドを増量を。

R6.2、
ナイアシンアミド*6。
体が元気になり、頭の回転が良くなったような。
まだ手足が冷える。
→塩化Mg入浴を推奨。

R6.3、
Mg入浴で体が冷えなくなった。
かなり元気になり、精神科薬を全て止めたが問題ない。
お腹が緩くなった。
→経口Mgを中止するように。
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糖質過多+タンパク不足が不調の原因。
男性でフェリチン116は低い。
成人男性のフェリチンは150~400。
低フェリチンの原因は長年にわたる動物性タンパク質の摂取不足。
体が冷えるのは嫌気性解糖主導によるATP不足。

これを継続すれば、高血圧、高脂血症も完治可能。
高LDL-C血症は、ナイアシンアミドをフラッシュフリーに変更すれば正常化できる。


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