21世紀の自然治癒の健康相談ー14、 関節痛

三石巌:全業績ー6、分子栄養学の健康相談、より

55歳の主婦、二、三年前からときどき膝が痛みます。これから寒さにむかうと、夜も眠れないことがあります。なにかよい方法があったら、教えて下さい。リューマチでしょうか。

私のアドバイス、
 リューマチといえば、慢性関節リューマチと、リューマチ熱と、二つになります。あなたのはおそらくリューマチではなく、老人性の変形性関節症でしょう。
 関節痛でいちばんてごわいのは慢性関節リューマチですが、この病気だと診断されて東大物療内科をたずねる患者のうち、半数以上はほかの病気で、その大部分は変形性関節症だそうです。
 慢性関節リューマチ、つまり自己免疫病性のリューマチには、経過のうえでの特徴があります。最初の痛みは、指や手首の関節におきます。それも、指の場合なら、根元か中ほどの関節におきます。もし指先に近い関節が腫れたら、それは慢性関節リューマチではなく、変形性関節症である可能性が非常に大きいと思って間違いないそうです。
 慢性関節リューマチの特徴は、多発性、つまり二つ以上の関節におこることです。それも左右対称におこるのが普通です。指や手首のほかに、肘とか、膝とか、足首とかが、左右同じようにやられるわけです。これに「朝のこわばり」が加われば、慢性関節リューマチと自己判断をつけて、ほとんど間違いないそうです。
 こういった特徴的な症状のないらしいあなたの場合、慢性関節リューマチは考えにくいと思います。
 変形性関節症の痛みが、寒いとひどくなるのは、血行が関係している証拠です。局所を温めて血管を太くすれば、痛みは減ります。夜は、血行改善のために、ビタミンEを利用するのが賢明でしょう。唾液腺ホルモンのパロチンで骨組織を強化するのも、有効なようです。
 変形性関節症の多くは膝におきます。このとき、膝の関節の骨がとがったり、骨にとげがはえたりしています。しかし、それが痛みの原因になるとはかぎりません。
 私もじつは、膝の関節痛の経験があります。普段はなんということもないのですが、寒風の吹く日にスキーリフトに乗ると、ちょっとした痛みがありました。それは、三年ほど前のことで、今は何ともありません。よくなったのは、ビタミンEを増量したため、と私は信じています。
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基本は、プロテイン+低糖質食+C+E。
関節痛には十分のナイアシンアミドが効果がある。
500mg*6(分三)が基本だが、水溶性ビタミンなので短時間で濃度が下がってしまう。
500*6(分六)、3時間毎の方が更に良い。
塩化Mg入浴で、全身の血流を改善させるのも効果がある。

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