強直性脊椎炎の男子中学生

強直性脊椎炎とは、
 強直性脊椎炎とは、脊椎や骨盤の仙腸関節に炎症が引き起こされる病気です。免疫作用が過剰にはたらいて自身の組織などを攻撃してしまう“自己免疫疾患”のひとつであり、男性に起こりやすく、10歳代後半から20歳代で好発し、40歳以降の発症は少ないとされています。
 多くは、腰やお尻などに痛みが生じます。痛みのある部位は日によって変わることも多く、さらに安静にしているときより体を動かすと軽快していくのが大きな特徴です。
血液検査では自己免疫疾患で見られる自己抗体(自分の体を攻撃するたんぱく質)や発症に関与していると考えられている HLA-B27の有無を調べることも可能です。
強直性脊椎炎には現時点で根本的な治療方法はありません(2020年5月時点)。
(指定難病271)
対症療法として、
TNFα阻害薬、ヒュミラ皮下注
経口蛋白同化ステロイド剤、プリモボラン
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症例;中学3年生、男性。

R4.8頃から激しい腰痛があり、大学病院で検査を受け、 強直性脊椎炎と診断された。

母親が本を読み、R5.3当院を受診した。
R4.9からプロテイン20g*2を開始している。
サプリはまだ飲んでいない。
立ちくらみがある。
なかなか眠れない。
牛乳が大好き。
大学病院からは、ヒュミラ皮下注とプリモボラン内服。
強直性脊椎炎をどうにかして治したい。
→高タンパク/低糖質食とし、牛乳は止めるように。
C1000、E400、Mg100開始。
塩化Mg入浴を推奨。

一週後再診、
初診時BUN12.4、フェリチン33。
プロテイン20g*2、肉をしっかり食べている。
C1000*3、E400*1、Mg100*4。
Mg入浴も開始した。
→フェルム処方。
他県の人なので8週毎に通院とした。

R5.6、
腰痛は全くなくなり、元気に野球をしている。
Mg入浴が最も効いているような。
時々気分が落ちることがある。
→ナイアシンアミド、D3&K2開始。

・国指定の難病が、プロテイン+鉄+Mg(経口+経皮)+C1000、E400で2ヶ月であっさり治った。
・6ヶ月プロテインを飲んでいてもBUNが低い、つまり最重度のタンパク不足だった。
・Ca過多、Mg不足も症状を悪化させていた。
牛乳を止め、経口+経皮Mg摂取が効果がある。


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