分子栄養学入門-21、メガビタミンで大人はどう変化するのか

 普通の食事を食べていて病気にならない人の場合は、相対的に栄養不足が軽いということになります。長寿家系の人など、体質として栄養不足になりにくい人はいます。
 一方、普通の食事を食べていて病気になる人の場合は、栄養不足が重いといえます。短命家系の人などがそうです。 
 つまり、病気になった人は、プロテイン+サプリで栄養素を補給すれば、栄養不足が解消し、病気が改善する、ということになります。
 病気があったとしても、生命予後が改善する、例えば「5年生存率が向上する」ということになります。
 では、普通の食事で病気にならない人がプロテイン+サプリを併用すると、どうなるでしょうか。栄養不足が解消し、「10年程度寿命が延びる」ということになります。 ご参考までに、欧米オーソモレキュラー本では、メガビタミンにおいて健康維持のためにどれだけのビタミン・ミネラルが必要か、その「最低量」を示しておきます。
 
<ビタミン、ミネラルの最低必要量(1日)>
ビタミンB1 25mg
ビタミンB2 25mg
ビタミンB3 300mg
ビタミンB6 25mg
葉酸 2000mcg
ビタミンB12 500mcg
ビタミンC 2000mg
ビタミンD3 1500IU※
ビタミンE 200IU※
亜鉛 25mg
マグネシウム 500mg
セレン 200mcg
クロム 200mcg

※IU:国際単位(International Unit)の略

 これだけの量を食事だけで摂取するのは無理です。また水溶性ビタミンの必要量の個体差は100倍で、脂溶性ビタミンの必要量の個体差は10倍です。人によっても必要量は大きく変わります。したがって、サプリメントは必要なのです。
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・B1を25mg摂取するためには、豚肉2500gが必要。
・Cを2000mg(2g)摂取するためには、レモン100個が必要。
・Eは食事をどのように工夫しても10IUしか摂取できない。
・B群やCなどの水溶性ビタミンには過剰症はない。Eも4000IUまでは過剰症はない。
従って、B群、C、Eをサプリメントで摂取すべきである。


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