発病後8年経過したうつ病女性

症例;40代、女性。
8年前出産後にうつ病を発症。
総合病院やメンタルクリニックに通院して服薬を継続している。
しかし、倦怠感が強く、家事がこなせない。
不安感が強く、気分が晴れない。
考えがまとまらない。

本を読み、R5.1にBUN、フェリチンを測定してもっらった。
結果は、BUN14.6、フェリチン39.9。
フェロミア2Tの処方を受けた。

R5.3当院受診。
少し前からプロテイン20g*2を飲み、卵を3個食べている。
元々便秘がある。
処方薬は、
イフェクサーSR(75)3T
セロクエル(25)2T
メイラックス0.5mg
フェロミア2T
→イフェクサーは直ちに150mgに減量。
眠れるようならセロクエル、メイラックスを減量するように。
フェロミアをフェルムに変更。
ナイアシンアミド、C1000、Mg100開始。

一週後再診、
初診時のBUN19.9、フェリチン30。
プロテイン20g*2、ナイアシンアミド*6、C1000*3、Mg100*6飲めている。
イフェクサー150mgに減量している。
メイラックスは中止して、セロクエルは25mgに減量しているが眠れるようになった。
体調が良くなっているような。
まだ便秘が続いている。
→イフェクサー150mgを112.5mgに減量
塩化Mg入浴を推奨。

R5.4,
塩化Mg入浴も開始した。
気力が出てきた。
とても元気になり、動けるようになった。
便秘も解消した。
→イフェクサー75mgに減量。

・高用量のイフェクサー(150~225mg)、パキシル(40mg)を継続しつつ栄養療法を行うと、薬が効きすぎて躁状態、ハイテンションになる危険性が非常に高い。
イフェクサーなら早い時期に75mgに減量する。
パキシルならを早い時期に20mgに減量する。
・便秘はMg不足が原因。
経口+経皮でMgを補給する。

*写真は今日の中国新聞

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