分子栄養学入門-20、子どものサプリメント量の目安(1日量)
 
当院ではお子さんの発達障害や起立性調節障害などの治療を行うことも増えてきました。「子どもがサプリメントを飲んでもいいですか?」と聞かれますが、もちろん大丈夫です。
 
・ビタミンC(C1000)
10歳までは年齢×1gが1日の上限です。3歳なら3g、5歳なら5gがそれぞれ上限になります。水溶性ビタミンなので1日2~3回に分けて服用してください。お腹がゆるくなるようであれば、量を減らしてください。
 
・ビタミンB(B50コンプレックス)
過量投与による副作用はありません。水溶性ビタミンなので1日2~3回に分けて服用してください。1日2~6錠が目安です。
 
・ビタミンE(E400)
過量投与による副作用はありません。脂溶性ビタミンなので1日1回服用してください。1日、400IUを1~2錠が目安です。鉄を服用する場合は、鉄とは8時間空けます。
 
・ナイアシンアミド
6歳までは、500mg×3錠、7歳以上は、500mg×6錠が目安です。水溶性ビタミンなので1日2~3回に分けて服用してください。吐き気が出たら量を減らしてください。
 
・キレート鉄
Nowアイアン36mg×1~2。アドバンストフェロケル27mg×2~3。
ビタミンEとは8時間空けます。
処方薬の鉄の場合は、インクレミンシロップ10mlは鉄60mg。フェルム1錠は鉄100mgとなります。
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錠剤やカプセルの飲めない小さいお子さんには、
 
1)インクレミンシロップ
 
2)ナイアシンアミドもしくはフラッシュフリー
カプセルを空け、中身を他のものに混ぜる。
ナイアシンアミドはかなり苦いので、元々苦い、ココア、チョコアイス、チョコプロテイン、ミロ等に混ぜる。
フラッシュフリーは無味だが、10%の人にフラッシュが出るので、少量から増量してゆく。プロテインやヨーグルトに混ぜる。
 
3)Mg100
カプセルを空け、中身を出してプロテイン等に混ぜる。
Mg100*2~4(分二)、お腹が緩くなると減量する。
 
4)メグビーミックス
1包にC2g、B1、B2、B6が15mg、ナイアシンアミドが150mgが入っている。
かなり酸っぱいので元々酸っぱいオレンジジュースなどに混ぜる。
 
*概ね、小学3~4年頃になると錠剤やカプセルが飲めるようになる子が多い。
 
 
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