ADHD+舞踏病様の不随意運動のある男子小学生

症例；小学3年生、男性。

小学校入学時から多動、かんしゃく、不注意あり、ADHDの疑いがあると言われている。

R2頃から右上肢に時折、舞踏病のような不随意運動あり。

父親と父親の弟も同様な不随意運動があり、10歳～22歳まであった。

脳外科を受診し、てんかんが疑われ、総合病院に紹介となった。

脳波は異常ないが、テグレトールを処方された。

しかし、服用すると眠気、ふらつきが出たため、テグレトールは中止した。

本を読んだ母親と共にR4.12当院受診。

他院で採血、BUN11.8、フェリチン28.3。

少し前からプロテイン8g*2を開始している。

卵、肉は食べることができる。

→インクレミン10ml処方。

ナイアシンアミド、C1000、Mg100開始。

一週後再診、

プロテイン8g*2、ナイアシンアミド*4、C1000*2、Mg100*2。

一週後、母親より電話あり。

多動、ハイテンションになった。

→ナイアシンアミドを減量し、Mgを増量するように。

R5.2、

プロテイン12g*2、ナイアシンアミド*2、Mg100*4。

多動はなくなり落ち着いた。

まだ体がグニャグニャ動く。

Mgを増量したが、お腹は緩くならない。

→塩化Mg入浴併用を。

R5.3、

Mg入浴を毎日している。

かなり落ち着きが出てきた。

かんしゃくも減った。

不随意運動も減った。

R5.4、

とても落ち着いた。

不随意運動はかなり減った。

ケアレスミスは相変わらず目立つ。

→ナイアシンアミド*2を*4に増量を。

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舞踏病様の不随意運動はMg不足が原因。

子供なのにMg100*4でお腹が緩くならないのは相当不足している。

経口+経皮でMgを補給すると短期間で改善する。

Mg不足を放置してナイアシンアミドを増量するとハイテンションになる。

Mgがしっかり補給された後にナイアシンアミドを増量してゆく。

元記事はこちら

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