アルツハイマー型認知症(SDAT)に対する高タンパク/低糖質食+プロテイン+MCTオイルの効果
<認知症検査に用いる指標>
HDS-R(長谷川式認知症スケール):日本で最も用いられている認知症テスト。30点満点で20点以下なら認知症。
数唱;100-7の計算や数字の逆唱などの計算。4点満点でレビー小体病(DLB)では低下しやすく、SDATでは保持される。
遅延再生:覚えてもらった三つの言葉を後で思い出してもらう。6点満点でレビー小体病では保持され、SDATでは低下する。
MMSE:世界で最も用いられている認知症テスト。30点満点で20点以下なら認知症。21~25点は軽度認知障害(MCI)。
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症例:70代、男性。
妻と2人暮らし。
H25頃から物忘れあり。
H26当院受診。
HDS-R21/30点、数唱4/4、遅延再生2/6、
MMSE21/30点。
イライラし、カッとなりやすい。
→高タンパク/低糖質食。
H28、
HDS-R21点、
MMSE20点、
易怒性はセレネース0.75mg+セロクエル25mgで落ち着いている。
高タンパク/低糖質食を継続している。
R1、
HDS-R17点、
MMSE17点、
高タンパク/低糖質食を継続している。
R2、
プロテイン20g*2を開始。
B50、C1000、E400を開始したが、不眠、ハイテンションになり中止。
R3.5、
HDS-R14点、
MMSE11点、
→MCTオイルを毎日2回、追加。
R4.6、
HDS-R18点、
MMSE19点。
高タンパク/低糖質食+プロテイン+MCTオイルを継続している。
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・SDATではHDS-Rの点数が年に3点ずつ低下すると言われている。
普通の糖質過多/低蛋白食では、5年程度でHDS-Rが0点になる。
・この症例は発症から10年経過しているが、10年間高タンパク/低糖質食、2年間プロテインを継続しており、記憶力が保持できている。
・R3にさすがに点数が下がってきたが、MCTオイルを追加後、点数が回復した。
検査をした看護師によると、”頭の回転がとても速くなっている”そうだ。
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