ビタミンE(その4)~酸素を浪費するとATPがつくられない
「メガビタミン健康法」より
ビタミンEが不足すると、次のような不都合が起こります。
まず、過酸化脂質が増えて細胞膜などの生体膜が堅くなり、正常に機能しなくなります。すると、グルコース、アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が細胞の中に搬入できなくなり、細胞内が栄養失調状態となります。一方、アンモニアなどの老廃物を運び出せなくなります。
次に、先にも述べたように酸化によって酸素が浪費されます。人が呼吸により取り入れた酸素の43%が、不飽和脂肪酸の自動酸化に浪費されるといわれます。酸素はミトコンドリア内(正確にいうと、ミトコンドリア内膜)の電子伝達系に用いられるのが本来の目的です。しかし、細胞膜、ミトコンドリア膜で酸素の浪費が起こり、ミトコンドリア内が酸素欠乏状態となってしまいます。
つまり、細胞内のエネルギー代謝が嫌気性解糖主導となります。それはすなわち、病気になりやすくなる、がんを発症しやすくなる、という結果になります。
胸いっぱいに酸素を吸っても不飽和脂肪酸の自動酸化を抑えないことには、細胞内が栄養失調になってしまいます。細胞内への栄養や酸素搬入が減り、毒物の搬出も滞る。これが様々な病気の原因となってしまうのです。心疾患やがんなどに罹ると、健康寿命のみならず寿命も短くなってしまいます。
ビタミンE不足が細胞内の栄養不足と酸欠を引き起こし、病気の原因となっていることは、現代医学の盲点となっている部分だと思います。
この「不飽和脂肪酸の自動酸化」を抑制し、過酸化脂質をつくらないようにするのが、ビタミンEの強い抗酸化作用です。ビタミンEが「若返りのビタミン」といわれるのは、この働きがあるからです。
・食事をどれだけ工夫しても一日17IUのビタミンEしか摂取できない。
全ての人にE400*2~3を推奨。
PMSにはC1000*6+E400*5を推奨。
元記事はこちら