マグネシウムは300の化学反応に関与する

「メガビタミン健康法」より

 ATPの生産に鉄は不可欠となるミネラルですが、実はマグネシウムも見落としてはいけません。ATPをたくさんつくる「好気性代謝(クエン酸回路+電子伝達系)」においてマグネシウムの果たす役割は大きいのです。ですから、ここでマグネシウムについても解説しておきます。
  生命は鉄を補因子とする代謝から進化し、マグネシウムや亜鉛を補因子とする代謝、そしてビタミンを補酵素とする代謝を獲得してきました。ですから、鉄はもちろん、マグネシウムが不足している状態でビタミンを摂っても効果は乏しい、ということになります。またマグネシウムはタンパク質の合成にも使われ、免疫細胞の能力発現にも関与しています。
  アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、マグネシウムは体内の300以上の生化学反応に必要な補因子で、正常な筋肉と神経の機能を維持します。また心臓のリズムを安定させ、健康な免疫システムをサポートし、骨を強く保つために必要とされます。
  マグネシウムが不足すると、心臓病、糖尿病、がん、脳卒中、骨粗鬆症、関節炎、喘息、腎結石、偏頭痛、PMS(月経前緊張症)、足や瞼のけいれん、こむら返りなどを引き起こします。十分に摂取すれば、これらの不調も改善するということです。
  特に高血圧を抑える、心血管疾患の予防、糖尿病の改善、規則性の頭痛の緩和、喘息発作の重症度を抑える、月経前緊張症の症状緩和など、顕著な効果について多くの研究が証明しています。

サプリメントは酸化マグネシウム以外のマグネシウムを
  カルシウムとマグネシウムは、拮抗作用のある成分です。従来はカルシウム2:マグネシウム1のバランスが良いといわれましたが、現在は1:1が望ましいとされています。カルシウムを強化する食品が増えている中、マグネシウム不足が懸念されます。日本人はカルシウム不足よりマグネシウム不足が多いと考えられますので、意識して摂る必要があります。
  マグネシウムは魚介類、海藻類、ナッツ、小麦胚芽、全粒粉に多く含まれ、ココアにも含まれています。小麦や米などは、精製の過程で真っ先にそぎ落とされています。
「エプソムソルト」という入浴剤では、マグネシウムが肌からも吸収(経皮吸収)されます。ポカポカに暖まるため、発汗作用もあります。マグネシウム入浴では、1回150~200mℓ程度を使用します。
  マグネシウムをサプリメントで摂る場合、酸化マグネシウムは効果が乏しいので、それ以外のクエン酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、キレート化マグネシウムなどを選択してください。サプリメントとして必要な量は200~2000mgです。マグネシウムは緩下剤として使われていることもあり、お腹が緩くなる手前の最大量を摂ってください。
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高タンパク/低糖質食を行うと、マグネシウム不足になりやすいので注意が必要です。
Doctor's Bestの高吸収マグネシウム、Solarayのグリシン酸マグネシウム、等が良いと思います。
「ぬちまーす」でカリウム+マグネシウムを摂取することも効果があります。
毎朝お茶に10g程度入れて飲んでいます。

コメント欄から
プロテインを飲むと便秘する人→C&Mg。


元記事はこちら
グリシン酸マグネシウム
4粒で400mg(マイナーチェンジがあるので購入時確認のこと)



右端がクエン酸マグネシウム
3粒で400mg (マイナーチェンジがあるので
成分表でサービングサイズserving size
確認のこと)