起立性調節障害(OD)の小学生

症例;小学4年生、男性。
母親がパニック障害あり(鉄タンパク不足)。
H31.4、父親の転勤に伴い他県から広島の公立小学校に転校。
その後、朝の倦怠感、だるさ、めまいがある。
学校には休まず行っている。
他院で起立性調節障害(OD)と診断されている。

母親が本を読み、R1.7当院受診。
132cm、25kg、BP97/68。
他院で測定したBUN14.7、フェリチン25。
食欲はあり、何でも食べられる。
→高タンパク/低糖質食+プロテイン2回。
フェルム処方。
B50、C、E開始。
母親もプロテイン+フェルム開始。

R1.8、
プロテイン2回飲めている。
フェルムは飲めるが、B50、C、Eは飲めない。
起床は8時。

R1.9、
朝起きが良くなり、5時半に自ら起床。
立ちくらみが減った。

R1.11、
BUN14.4、フェリチン50。
元気になり、立ちくらみがなくなった。
プロテインの回数が減っている。
→プロテイン2回を継続するように。

R2.1、
冬休み明けに朝起きが悪くなった。

R2.2、
BUN12.4、フェリチン49。
体調は良いが、月に1日ぼーっとする日があった。

R2.7、
梅雨で調子が悪くなり2日起きられない日があった。
BUN31.3、フェリチン77。

R2.9、
何も問題なし。
家族の中で一番早く起きて、勉強している。

R2.10、
この3ヶ月間は何も問題なし。
→定期的な通院は終了。
フェルム中止して、Nowアイアン36*2+プロテインを継続。

母親もプロテイン+フェルムで元気になり、抗不安薬は月に1~2回に減った。
母親はまだフェリチンが低いので、フェルムを中止してNowアイアン36*3+プロテインを継続。
以後半年ごとに採血のため受診を。
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環境変化、気象変動で調子が悪くなるのは典型的なタンパク不足の症状。


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