統合失調症におけるナイアシンと糖質制限

ハロルド・フォスター「統合失調症、本当の理由」より

ホッファーは、糖分を豊富に含む食品と、統合失調症患者がアレルギーを起こす物質を食事から取り除くことで、アドレナリンと、これと関係のある代謝物質であるアドレノクロムの産生を減らすと述べた。
さらに、大量のビタミン、ミネラルは抗酸化防護系を支援するのに役立つ。
このプロトコールの中枢は、1日に高用量のナイアシンを摂るという処方である。
このビタミンは統合失調症の治療に不可欠だが、それはアドレナリンがアドレノクロムに変わる酸化が2ステップで起こるからだ。
はじめは、アドレナリンが電子を一つ失って、非常に反応性に富む分子である酸化アドレナリンになる。
酸化した形(NAD)と還元された形(NADH)の両方でナイアシンから生じるニコチンアミドアデニンジヌクレオチドがあると、酸化アドレナリンが電子を一つ取り戻してアドレナリンを再形成する。
しかし、NADとNADHの備蓄が不足している場合は、酸化アドレナリンは電子をもう一つ失ってアドレノクロムに変換される。
この2番目の反応は覆せない。
アドレノクロムを変換しなおしてアドレナリンにすることはできないのだ。
多数の統合失調症のアドレナリンが減少していてアドレノクロムが増加しているのはこれが原因だ。

ホッファーは、極端なケースでは1日に最高32gのナイアシンを使っているし、慢性患者には少なくとも5年間これを続けている。
彼の患者の大半は1日に12g以下を摂取していて、大多数は3~6gだ。
彼らは普段糖分を制限した食事を摂って、アドレナリン、ひいてはアドレノクロムの産生を低下させていることも覚えておくべきだ。
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糖質過剰摂取→副腎からアドレナリン分泌→アドレノクロム増加。
つまり、プロテイン+糖質制限が有効。
食物アレルギーの原因の多くは、小麦と牛乳。


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