ナイアシンの始め方


「すべての不調は自分で治せる」より

 ビタミンB3とも呼ばれるナイアシンですが、ビタミンは体内で合成できないものと定義されおり、その定義からすると、ナイアシンはアミノ酸のL-トリプトファンから合成されますので、厳密にはビタミンではありません。しかし、60mgのL-トリプトファンから1mgのナイアシンしか合成できません。
 ホッファーの言葉によると「人類はビタミンC合成能力を失ったのと同じように、ナイアシンの合成能力を失いつつある」ということです。
 ナイアシンはタンパク質合成の際に重要な役割があります。精神疾患、リウマチや腎臓病など、あらゆる病気の治療に不可欠です。
 ナイアシンにはナイアシンフラッシュという一時的な副作用で、顔がほてる、汗をかく、赤くなる、しびれる、じんましんが出るなどの症状が出ることがあります。ナイアシンの末梢神経拡張作用によるもので、1時間ほど経てば治まります。
 またナイアシンアミドは、ナイアシンよりも効果がゆるやかになりますが、ナイアシンフラッシュを起こしにくいとされます。フラッシュが気になる場合は、ナイアシンアミドから開始してみてください。

<ナイアシンとナイアシンアミドの始め方>
まず、ナイアシンアミド500mg×3(朝昼夕1錠)をビタミンC1000×3(朝昼夕1錠)併用下で開始。

次の週、ナイアシンアミド500mg×6に増量(朝昼夕2錠)し、ビタミンC1000×3は継続。 もし吐き気が出れば吐き気のない量まで減量。

ナイアシンアミド500mg×6を継続できても症状改善が不十分なら、1か月後からナイアシンにシフトしていく。具体的には、ナイアシンアミド500mg×5(朝2、昼2、夕1)+ナイアシン500mg×1(夕)。 激しいフラッシュが出たら、元のナイアシンアミドのみに戻す。

フラッシュが軽度なら、徐々にナイアシンアミドをナイアシンにシフトしていく。
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まずはプロテインを20g*2を飲めるようになることが最重要です。
タンパク不足があるとナイアシンアミドで吐き気が出て、500mg*6が飲めません。
ナイアシンアミドが数ヶ月継続できれば、うつ症状、パニック、不安、恐怖、不眠、関節痛などが改善します。
ただし、ナイアシンアミドは高脂血症を改善させる作用はありません。
高脂血症に治療にはナイアシンが効果があります。