”プロテイン20g*2を一ヶ月飲めていたのに、いきなり全く受け付けなくなった”現象はどうして起こるのか?

こういうケースは全例女性であり男性では皆無=タンパク不足が重度。

通常、消化吸収能力を超えるプロテインを飲むと、吐き気、下痢を生じる。
これは、「正常な消化管の反応」。
1回5~10gの自身の消化吸収能力に見合った量に減らすと、普通に飲める。
ほとんどの患者はこれで上手くプロテインを導入できている。

しかし、稀に”プロテイン20g*2を一ヶ月飲めていたのに、いきなり全く受け付けなくなった”という人がいる。
そのような人は上記の人よりもさらに重篤なタンパク不足なので、プロテインは全く消化吸収できていない。
そして「正常な消化管の反応」も無くなっているため、当初はプロテインを飲んでも不調は生じないなのだろう。
一ヶ月継続すると、「正常な消化管の反応」が回復するため、吐き気、下痢を生じていきなり受け付けなくなる。
言い方を変えると、回復の兆候とも言える。

その場合、一旦プロテインを中止し、出汁、ボーンブロス、卵でタンパク質補給。
その後、プロテイン5g*2で開始する。
5g*2が無理なら2g*2で開始する。
10gのプロテインを作り、1日かけてチビチビ飲めば良い。
これができない人は皆無だろう。

コメント欄より
当院では、メンタル的な弱点を持っているが、身体的には普通の人が多いので、このような症例が少ないのかもしれない。
内科患者では、身体的弱点を持っている患者が多いので、このような症例が多いのかもしれない。


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