臨床医学論文はエビデンスが乏しい

臨床医学論文とは、精神科領域とか内科領域の医学雑誌に掲載される論文。
臨床医学雑誌には、生化学などの基礎医学や医学以外の自然科学系の論文と異なり、メガファーマの新薬の広告が掲載されている。
オーソモレキュラー本によると、掲載されているビタミンが有効という論文/ビタミンが無効という論文の比率は、広告ページ数が多い医学雑誌ほど低い。
すなわち、広告が多い雑誌ではビタミンが無効であるとの報告が多く、バイアスがかかっている。

臨床医学論文の主なバイアスは次の4つ、
1.スポンサーバイアス
メガファーマがスポンサーとなっている論文では、その会社に対する薬の評価が過大に評価された論文になる。
その薬にネガティブな事実は、スポンサーの同意が得られず、論文にならない。
大規模な研究論文の多くはメガファーマがスポンサーとなっている。

かつて、MRの面会を許可していた頃のこと。
ある製薬メーカーのMRが、「先生こんな論文があります」と英語論文を持ってきた。
謝辞(acknowledgment)だけを見ると、そこの製薬メーカーの名前が書いてあったので、読まずにごみ箱直行とした。

2.パブリケーションバイアス
従来のパラダイムの延長線上の論文なら、医学論文、医学書を文献引用して論文にすれば、採択される。
しかし、全く異なるパラダイムの論文は、前例がないので医学論文、医学書を文献引用できない。
一般書を引用しようとしても、エビデンスレベルが低いと判断されるので、引用できない。
つまりこのような論文は採択されない。
オーソモレキュラー本にも書いてあったが、重症ウイルス感染症に対してビタミンC点滴で完治した論文は、何度投稿しても採択されなかった。
ホッファーの統合失調症に対してナイアシンが有効との報告も、何度投稿しても採択されなかった。

3.査読者バイアス
一般に医学雑誌に投稿された論文は2人の査読者(レビュアー)によって採択の可否が審査される。
審査するのは主に教授クラスで、講師や助手に査読の下請けをさせる。
しかし彼らは全員、”ビタミンで効果があるなんて聞いたことがない"、そんなことあるわけない"と考える石頭(医師頭)なので即座にreject(却下)され、accept(採択)されることはない。
ゼンメルワイスの時代と全く同じ。

4.医局研究費バイアス
1990年代から国からの研究資金が削減され、研究費を補うため産学共同研究が推奨されるようになった。
産(メガファーマ)+学(大学医局)。
つまり、大学医局では”薬を使わなくてもビタミンで治る"などという研究はできない構造になっている。
そのようなことをすると、あっという間にメガファーマが研究費を引き揚げてしまう。

自分もかつて医学雑誌の編集委員をしていたのでよくわかるのだが、ビタミンが有効という論文が投稿されても、査読の規則上採択は困難。
仮に自分が採択と判断しても、もう一人の編集委員は却下と判断する。
二人の編集委員の意見が異なる場合、編集委員長が判断するため却下となる。

上記を踏まえると、臨床論文はエビデンスが乏しいという結論になる。
臨床医学論文には真実が書かれていると信じて疑わないエビデンスバカは、頭の中がお花畑で、全く何も分かっていない。

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どのようにしてアンチビタミンの恐怖を人々に信じさせるようにしているのか?  それは製薬業界のお金をたくさん使うことにより行われている。
Orthomolecular Medicine News Service(OMNS)、2011年10月20日、アンドリュー・W・ソウル編集長、
 1 著者への現金授受。最近のアンチビタミンE論文を書いた著者の多くは、製薬業界から多額の収入を得ています。
2 広告収入。多くの人気雑誌やほとんどすべての主要な医学雑誌は製薬業界からの収入を得ています。
3 新薬の結果を調整する。ビタミンや必須栄養素の健康上の利点についての研究も、また調整されているようです。これは、負の結果を保証するために低用量を使用し、リスクの統計的増加を示すために解釈にバイアスをかけることによって容易に行うことができます。
4 出版バイアス、または出版のために拒絶されたものの偏見。最も大きくかつ最も人気のある医学雑誌は、製薬広告から非常に大きな収入を得ます。
5 医師と一般人に利用可能なものの検閲。公的税金は、地球上で最大の国立医学図書館である米国国立医学図書館(MEDLINE / PubMed)の検閲料を払っています。
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MEDLINEにはメガ・ファーマの援助を受けて「ビタミンは効果がなく有害である」という論文は山ほどある。一方、オーソモレキュラー医学雑誌『Journal of Orthomolecular Medicine(JOM)』には「ビタミンは効果があり安全である」という内容の多数の論文が掲載されていますが、MEDLINEに索引付けされていない。

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