慢性疾患の栄養療法

がんの栄養療法の古いファイルが出回っているので、新しいのを作ろうとしたのですが、全ての病気は同じ原因なので、がんだけに限定するのはおかしな話になる。
がん、膠原病、神経難病、精神病、発達障害、アトピー、糖尿病、認知症、他全ての慢性疾患の治療法。
重要な順に記載。
必ずこの1)、2)、3)、4)の順序で行うことが重要。
順序を間違えると効果が乏しく、逆に体調不良となることもある。

1)高タンパク/低糖質食+プロテイン+鉄
アルブミン4.2以上、BUN20以上、フェリチン100以上にすることが最も重要。
長年重度のタンパク不足の人は、タンパク質の消化吸収能力が低いため、プロテイン5g(15cc)*3で開始する。
1~3ヶ月程度でタンパク質の消化吸収能力が改善するため徐々に増量。
目標は、プロテイン体重*1g。
体重60kgならプロテイン20g(60cc)*3。
糖質量は可能な限り減らすが、栄養が悪い人は緩やかな形で開始し、数ヶ月以上かけて1食20g以下、5g以下を目指す。
キレート鉄、36mg*3~6。
長年のタンパク不足の改善にはとても時間がかかる。
規定量のプロテインを最低半年以上継続。

2)B群、ナイアシン、C、E
ベンフォチアミン、150mg*2~5。
B50、3~6。
ナイアシン、1000~4500mg。
C、2g*3で開始、お腹が緩くなるまで増量。
E(d-α)、100IUで開始し、目標2000IU。
ミックストコトリエノール(tocomin)*1。
*がんでは、C、B1重視。
*神経難病では、B1、ナイアシン重視。
*精神病では、ナイアシン、C重視。

3)その他の脂溶性ビタミン、ミネラル
A、25000~100000IU(高タンパク食継続が絶対条件)。
βカロチン、25000~75000IU(人参ジュースで代用可)。
D、10000IU。
Zn(Optizinc)、30mg*2~5。
Mg、200mg*2~6、お腹が緩くなれば減量。
Se、200mcg*1~2。
*がんではSe重視。

4)オプション
アセチルLカルニチン、500mg*2~6。
R-リポ酸、200mg*1。
CoQ10(Ubiquinol)、100mg*1~3。
メガハイドレート(水素、amazonにて)、2。
ウルトラω3。
レシチン。
N-アセチル-L-システイン(NAC)500mg*2。
アスタキサンチン12mg。

付記)B+C点滴(VKT)
B1、100mg
B2、40mg
ナイアシン、100mg
パントテン酸、100mg
B6、100mg
B12、1mg
C、30g
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よくメッセンジャーで、”○○という病気なのですが何のサプリを取れば良いのですか”という質問が来るが、その質問こそナンセンス。
全ての病気は同じ原因なので、上記を行えば良い。
基本はプロテイン+ATPセット。
重病でない限り、4)のオプションも必要ないだろう。

これがキッチリできればよっぽどの手遅れでない限り改善に向かう。
がんでどんどん衰弱する人は、既に明らかな低タンパク血症+貧血があり、消化吸収能力が低いため、規定量のプロテインを摂取できない人。
がんが進行しない人は、低タンパク血症+貧血がなく、プロテインが規定量継続できる人。


コメント欄より
代謝酵素の主酵素はタンパク質。
補酵素(補因子)がビタミン、ミネラル。
すなわち、タンパク不足ではビタミン、ミネラルの効果が出ない。
普通にバランス良く食べている人は全員タンパク不足。



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