「週刊実話」、著者インタビュー
(「うつ消しごはん」を取り上げて頂きました)

○現代病ともいわれている“うつ”ですが、食事療法で改善するとか。具体的になにをどのように食べればいいのでしょうか?

普通にバランスよく食べている人は全員、糖質過多でタンパク不足です。
さらに詳しい表現を用いると、「質的栄養失調」となっています。
質的栄養失調とは、糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足を指します。
月経や妊娠出産で鉄とタンパク質を失う女性は、多くの人が重度のタンパク不足です。
まず、タンパク質を十分量摂取することが最も重要です。
体重50キロの成人の場合、一日にタンパク質50グラム以上を摂取する必要があります。
タンパク質10グラムを摂取するためには、卵なら1.5個、牛肉なら65グラム、豚肉なら83グラムが必要です。
「そんなにたくさんは食べられない」という声が聞こえてきそうな量です。
私がすすめているのは、市販のプロテインを利用することです。
プロテインを追加すれば一日の必要なタンパク質を容易に摂取できます。
こうした食品を上手に利用して、不足分を補えば、病気を治す、あるいは病気になりにくい体を作ることができます。
具体的に1日に必要なタンパク量は、卵3個+肉200~300g+プロテイン20グラム*2程度が目安となります。
プロテインを併用すると甘い物が欲しくなくなりますので、米、小麦、砂糖などの糖質を減らして行きます。

○サプリを有効に活用するにはどうしたらいいですか?

月経や妊娠出産で鉄とタンパク質を失う女性には、鉄、ビタミンBとビタミンC、ビタミンEの併用をお勧めします。
鉄不足のない男性には鉄はなしで、ビタミンBとビタミンC、ビタミンEの併用をお勧めします。
これらも一日の必要量を食べ物から摂取するためには、相当な量を食さなければなりません。
プロテインと同様、入手しやすいサプリメントで補うのが合理的な方法だと思います。
B50コンプレックス1錠にはビタミンB1が50mgが含まれています。
これは豚肉5kgに相当するビタミンB1の量です。
C1000、1錠にはビタミンCが1000mg含まれています。
これはレモン50個分に相当するビタミンCの量です。
E400、1錠には400IUのビタミンEが含まれています。
食事だけではどんなに工夫しても、1日10IUのビタミンEしか摂取できません。

○栄養が偏りがちな中高年男性におすすめの栄養改善方法を教えてください。
(特に主な読者層である中高年向きのアドバイスをお願いします。酒の量やとってはいけないもの、逆に毎日とりいれたほうがいいものなど。また、最後にまとめとして、うつに関する対処法や気持ちの持ち方など、ストレスを抱える人向けにまとめ的なアドバイスをお願いします)

質的栄養失調をなくせば、多くの疾患は完治可能で、薬の量も劇的に少なくすることができる、と考えます。
まずプロテイン、サプリメントを有効に活用して病気を治せるしっかりとした土台を作らなければなりません
多くの企業でメンタルヘルスへの取組みが盛んに行われており、薬による治療や認知行動療法などが行われているが、「こうすれば完治する」という絶対的な治療法が見出せていないのが実情です。
しかし、体に必要な栄養を摂るという土台作りを無視していては、どんな治療法を試してみても、芳しい結果は出てこないのではないでしょうか。
患者さんが求める治療の最終目標、それは言うまでもなく完治です。
病気を完治させるのは患者さん本人の力なら、その力を発揮できる土台を作らなければなりません。
推奨する栄養療法は、日常的に自分で実践できることです。
高ストレス社会の中、高タンパクで低糖質の食事、鉄、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEの十分な摂取を心がけ、病気を自分で治す力、病気になりにくい体づくりをを心がけて下さい。
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認知療法やリワークに通うより、プロテインを飲め!

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