がん患者におけるビタミンC治療(Steve Hickey、2013年)

The Orthomolecular Treatment of Chronic Diseaseより

がんは嫌気性解糖でATPを得るため、治療に際しては砂糖などの糖質を止めることが必要。

@キャスカートの「ビタミンCダイナミック フロー モデル」
健常時1gのCしか吸収できない人の場合、
疾患により体内のCが消費されてCの血中濃度が下がると、Cの吸収能力が10~100倍に増える。

高用量Cを点滴すると、C濃度は10~20mM/Lレベルまで上がるが、終了後急速に濃度は低下し、半減期は30分程度。 
数時間後にはベースラインの60~70μM/Lに落ちる。
高用量頻回のC内服で、C濃度は250μM/Lを維持できる。
リポゾームC十分量単回服用するとC濃度は400 μM/Lに上がる。
リポゾームCと通常のCは違うメカニズムにより吸収されるため、併用すればC濃度を800μM/Lにすることができる。

1)キャメロン&ポーリングのデータ
10~30gのC内服、一部の患者にC10g点滴を10日間。
末期癌入院患者において、
コントロール群の生存期間は50日。
C投与群の生存期間は200日以上(コントロール群の4.2倍)。
C点滴併用の強力介入群では生存期間は20倍になった。

2)村田&森重のデータ
30gのC内服、10~20gのC点滴。
末期癌入院患者において、
コントロール群の生存期間は43日。
C投与群の生存期間は246日(5.7倍)。

3)ホッファーのデータ
C4g*3で開始し、下痢がなければ増量、C点滴は施行していない。
末期癌外来患者において、
コントロール群の生存期間は5.7ヶ月。
C投与群の中のpoor resoponder群(20%)の生存期間は10ヶ月。
C投与群の中のgood responder群(80%)の生存期間は122ヶ月。

ビタミンK3、αリポ酸、SeはCががん細胞を殺すためのC濃度を下げることができる。
つまり少ないCの量、低いC濃度でがん細胞を殺すことができるようになる。

結論;
がん患者は全員、厳しい糖質制限+高用量Cを行うべき。
そうすれば、生存期間が格段に延長し、QOLを高めることができる。

元記事はこちら

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