過食症にはプロテイン+ATPセットが最強

症例;30代前半、女性。
挙子1名。
H29.5頃から過食あり、おう吐はない。
半年余りで10kg増えてしまった。
夜に家の中にある物をすべて食べてしまう。
食べる物は、当然常温で保存出来る精製糖質。

H30.1当院受診。
抗てんかん薬トピナが過食に効くとネットに書いてあったので処方して欲しい。
168cm、67kg。
BUN8.9、ALP117、フェリチン30。
トピナ50mg、1*夕を処方。
高タンパク/低糖質食を指導。
フェルム+プロマックD処方。
Nowアイアン+B50+C1000+E400のATPセットを開始。

H30.2、
毎日頑張って卵、肉を食べていると言う。
過食はかなり軽減し、気持ちも安定してイライラすることが減った。
トピナも効いているような気がするという。
→プロテイン10g*3、毎食後を勧める。

H30.3、
プロテインを開始して劇的に元気になり、今までこなせなかった家事も普通にできるようになった。
過食は全くない。
元気になったのでトピナは中止したという。

余りにも短期間で元気になったので、母親と息子の血液検査もして欲しいと初診予約を取られて帰られた。
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解説;
過食症は典型的な重度の「質的な栄養失調」。
血液検査でも、タンパク不足+亜鉛不足+鉄不足。
精製糖質過剰摂取のため、ビタミン類も枯渇しているはず。
ATP不足となるため、嫌気性解糖で(少量の)ATPが得られる精製糖質に走る。
夜に過食と言うことは、鉄不足によるレストレスレッグス症候群とも考えられる。

トピナは過食を止める効果はあるが対症療法に過ぎない。
プロテイン+ATPセットが最強で、しっかり実行すれば1ヶ月で治る。

主酵素はタンパク質、補酵素(補因子)はビタミン、ミネラル。
グルコースが好気性解糖には入れれば多くのATPが得られ、脂肪酸のβ酸化も促進されるので、精製糖質の過食はなくなる。

過食症ではないがどうしても甘い物が止められない人にもプロテイン+ATPセットを勧めている。
ダイエットにもなるし、劇的に元気になるし、肌の調子も良くなるし。

ATP激増(ブースト)、サプリメント4点セット
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1388059664643687

元記事はこちら

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