抗不安薬、睡眠導入剤からの離脱にはナイアシンが一押しーその1

以前も一度書いたことがあります。
不安障害にはナイアシンが有効、ベンゾジアゼピンからの離脱にもナイアシンが有効
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1480408048742181?pnref=story

ソラナックス、デパス、ワイパックスなどの短時間作用型の抗不安薬には強い依存性があり、一度飲み始めると離脱が困難となる。
短時間作用型で1日3回飲まないといけないので、どんどん量が増えてしまう人もおられる。
教科書的には、1日1回服用で済む長時間作用型の抗不安薬、例えばメイラックス、ランドセンに移行して徐々に減量する、とされている。
例えば、
ソラナックス(0.4)3錠、3*n
→ランドセン(0.5)1錠
→ランドセン1/2錠
→ランドセン1/4錠。

マイスリー、ハルシオンなどの睡眠導入剤も一度飲み始めると離脱が困難となる。
教科書的にはこの睡眠導入剤からの離脱方法には明確な指針はない。

抗不安薬、睡眠導入剤からの離脱にはナイアシンが一押しです。
強力な抗不安作用、抗パニック作用、睡眠改善作用があります。
必要量には大きな個体差があり、1500~6000mg。
ナイアシンをこの量服用出来れば、抗不安薬、睡眠導入剤から楽に離脱できる。

ナイアシン導入の支障となるのはナイアシンフラッシュ。
急激なヒスタミン放出、末梢血管拡張により、発赤、かゆみを生じる。
フラッシュ自体は決して危険なものではありませんが、服用前にきちんと説明しておかないと、服用した患者が驚いて救急病院に駆け込む事態も起こりうる。

ナイアシンフラッシュを規定する因子;
1)小児、高齢者はフラッシュは起こりにくい。
うちの父親、ナイアシン500mg*3で開始したがフラッシュなし。
2)肌の色が濃い人はフラッシュは起こりにくい。
3)統合失調症、躁うつ病、難治性うつ病、ADHDなどの重い疾患の人はフラッシュは起こりにくい。
ADHDのお子さん、ナイアシン500mg開始でも結構継続出来る。
逆に、不安障害、パニック障害、睡眠障害などの軽い疾患の人はフラッシュが起こりやすい。
4)当然ながら、ヒスタミンを溜め込んでいる人はフラッシュを起こしやすい。

明日に続く。

元記事はこちら


{A45EEFB6-D098-477D-8DD7-CCBF0368F0C1}