当たり前のことだけど、「実際に治した症例」を提示できる治療が良い治療

ネット上には様々な情報が飛び交っている。
○○という治療が良い、いや△△の治療が良い、など。
一般人から見ると、色々な医者が色々なことを言っているので一体どの治療が正しいのか判断しかねるはず。

一般人は自分で体験したことしか判断出来ないので、N=1で判断しないといけない。
勤務医は、通常週2回午前中のみ外来診療を行っているので、N=200程度。
開業医は、朝から晩まで外来診療を行っているため、N=1000~1500。
開業医が最も多数例で検証出来る立場にあるので、実際に治療して治した症例を提しやすい。

ビタミンCで風邪が予防できるか否かについての議論も、論文にどう書いてあったかよりも、実際どうなのかを確認すれば良いだけのこと。
自分もそうだが、当院の患者もビタミンCを飲み出して風邪を引きにくくなったと言う声が大多数。
ビタミンCが切れたらまた風邪を引きやすくなったので再開したいという声も多数。
上記の事実を考えると、ビタミンCは風邪の予防に効果があると判断するのが妥当であろう。
しかし、実際どうなのかを確認せず、つまり臨床で確認せず、あれこれ言っている人が多い。
”あんた、きちんと患者を診ているのか”と聞きたくなる。

自分は、高タンパク/低糖質食+鉄+分子栄養学(三石理論)+オーソモレキュラーがこの世の中で最強だと確信している。
実際にこの治療で治した症例も数多く提示している。

どんなにもっともらしい理論を提示しても、実際に治した症例を提示していない治療は、正しくないはずだ。
患者の治療そっちのけで、論文から理論展開する医者が言うことは信頼性が乏しい。
そもそも論文なんて、バイアスがかかりすぎてインチキな内容がほとんど。
論文から理論展開する場合には、その論文がバイアスがかかっておらず、インチキでないことを、まず誰もが納得するような形で証明する必要性がある。

患者の気持ちとしては、”理屈はどうでも良いから治る方法を知りたい”、と言うのが本音だろう。
「実際に治した症例」を提示しているか否かを確認して、その治療が良い治療なのか否かを判断すれば良いと思う。

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