糖質過剰摂取はビタミンCの効果を低下させる

(ビタミンC、リアル・ストーリー、より)

ビタミンCの腸耐性用量(お腹が緩くなる量)は個体差が非常に大きく、500mg~20g。
ビタミンC血中濃度には大きな個体差があり、血中濃度が低い人はたくさん吸収でき、血中濃度が高い人は少ししか吸収できない。
自らの腸耐性用量を把握して、その50~90%の量を摂取することが望ましいとスティーブ・ヒッキーは言っている。

ビタミンCの構造はグルコースにとてもよく似ている。
ほとんどの動物は、グルコースからビタミンCを合成するので構造が似ていて当然なのだ。
がん治療において、グルコースを減らしてビタミンCを摂取すると、がん細胞がグルコースの代わりに間違えてビタミンCを取り込むと言われている。
グルコース摂取量が多いと、腸管においてビタミンCの吸収率が低下し、腸耐性用量が低下する。
つまりビタミンCの吸収障害を生じる。

もう一つ、ビタミンCはGLUT(グルコーストランスポーター)により細胞内へ取り込まれるため、血糖値が高いとGLUTからグルコースがビタミンCに優先して細胞内に取り込まれる。
つまりビタミンCの利用障害を生じる。

ビタミンCの効果を最大限に享受するためにはグルコースの摂取量をできるだけ減らすことが重要となる。
多くの糖質制限本に書かれている、「糖質制限すればビタミンCが有効利用出来る」、と言う話は上記の機序で説明出来る。

じゃあ糖質制限をすればビタミンCの摂取は必要ないのか?
自分の場合、糖質制限を行っていてもビタミンCの腸耐性用量は12g程度だったので6~8g摂取するのが妥当だと考えている。

がん治療においては、ビタミンC摂取量/グルコース摂取量>1が必要だろう。
つまり、ビタミンC10g以上、グルコース10g以下。

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