パニック障害はATP不足、その2「B1をはじめとするB群不足」

グルコースの嫌気性解糖、ATP2個、
グルコース→ピルビン酸→乳酸。
グルコースの好気性解糖、ATP38個、
グルコース→ピルビン酸→アセチルCoA→ミトコンドリア(クエン酸回路+電子伝達系)。

ピルビン酸→アセチルCoAの代謝酵素はピルビン酸デヒドロゲナーゼ(PDG)。
PDGの補酵素は、B1、B2、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、αリポ酸。

今読んでいる本の440~450ページあたりに、自分が本に書いたことと全く同じことが書かれており、驚いた。
精製糖質の過剰摂取→B1不足→嫌気性解糖主導となりATP不足→パニック障害。
”パニック障害患者では、乳酸/ピルビン酸比率が高く、ATPが少ない”。
”パニック障害は脚気(B1)の症状と同じもの。”
”主酵素(タンパク質)と補酵素(ビタミン)の結合力には生化学的個体差(Biochemical individuality)があり、代謝がスムースに進むためにはより多くの補酵素を必要とする人がいる。”

「Biochemical individuality」は、ロジャー・ウイリアムス博士の言葉だが、このものは三石先生の言われる「確率的親和力」と全く同じ意味。
DNAの塩基配列が異なる→酵素タンパクの三次元立体構造が異なる→主酵素と補酵素の結合力が異なる→多くの補酵素を必要とする個体がある。
必要な補酵素の個体差は100倍位。
さらに、長期間の精製糖質の過剰摂取により長期間のビタミン不足を生じ「ビタミン依存症」となる。
「ビタミン依存症」は、ホッファー博士の言葉。
つまり、治療のためには高用量のビタミンが必要となる。
最もビタミン依存症を起こしやすいのは、B1、ナイアシン。

男性のパニック障害は、精製糖質過剰摂取によるB群不足。
ジュース、コーラ、3合メシ、ラーメン替え玉、うどん。
女性のパニック障害の大多数は鉄タンパク不足だが、一部はB群不足により生じる。
スイーツ、パン、お米、パスタ。

治療は、
1)精製糖質を減らす。
2)B50コンプレックス。
通常は2~6錠で十分だが、本にはB1が500mg!必要だった症例や、B6が1000mg!必要だった症例が紹介されていた。
3)ナイアシン(乳酸をピルビン酸に再変換させる代謝の補酵素)。
本にはB、C、Eの高用量投与では効果が無く、ナイアシンアミド3000mgの投与が効果があった症例が紹介されていた。

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