10)ビタミンA 

オーソモレキュラーテーマに普段格納しているシリーズですが、当記事はサプリメントテーマにも格納しておきます:管理人より)

Helen Saul Case:Orthomolecular Nutrition for Everyone: Megavitamins and Your Best Health Ever、より

ビタミンAは、生体膜を維持する、ホルモン合成を補助する、水素/電子の供与/受け取り、補酵素としての機能、などの機能がある。
網膜機能の維持に必要。
細胞分裂に必要。
A不足があると、流産、死産となる。

Aは、牛レバーには100gあたり10503IU、バター100gあたり754IU、卵100gあたり552IU。
プレビタミンAのカロチンの中では、人にとってはβカロチンが最も重要。
膵臓疾患、肝疾患があると脂溶性ビタミン(A、D、E、K)吸収が阻害される。
Zn、Se、Mg不足があるとAの利用障害を生じる。

RDAは5000IU。
クレナーは、200000IUで患者の治療を行った。
クレナー自身は、15年間75000IUを摂取していたが何の副作用もなかった。

しかし、100000IUを長期間漫然と摂取すると中毒になる危険性がある。
A過剰症の症状は、脱毛、発赤、落屑、筋肉痛、頭痛、および粘膜症状としての口唇の炎症、胃痛、結膜炎。
(通常、上限は75000~100000IU)
(妊婦の上限は10000IU)

発展途上国の栄養状態が悪い地域ではA不足による子供の死亡率が高い。
過角化はA不足。
夜盲はA、Zn、Se不足。
ウイルスによる子宮頸部異形成は、A、βカロチン、E、Se不足。
糖尿病、緑内障はA不足で生じやすい。
Aは抗感染症ビタミンであり、マラリアはA不足で生じる。
(日本人に多い胃ガンはA不足が原因)

風邪の時には、Aを2-3日間100000IUを2回にわけて服用(1週間以上続けてはいけない)。
ポーリングは風邪の治療には、”急性期にはA、慢性期にはC”と言った。

元記事はこちら


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