自然治癒の健康相談ー38,ビタミンB群について

三石巌:全業績ー6、分子栄養学の健康相談、より

 ビタミンB1、B2、B6、B12,ニコチン酸(ナイアシン、B3)、パントテン酸(B5)、葉酸、コリンなどが、ビタミンB群に属します。制ガン効果をもつビタミンとして、B17を上げる人もいますが、これについての定説は、まだないようです。
 ビタミンB1からB12までは、腸内細菌が作ることになっています。その量が十分でないことは、たとえば、ビタミンB1をふくむ食物をとらないと、かんたんに脚気になることで、よくおわかりでしょう。脚気は、ビタミンB1欠乏症の一つなのです。大腸のなかでできたビタミンは、大部分が大便といっしょに排泄されるものだから、あてにはならないという人がいますが、それはあまり見当ちがいではないでしょう。
 ビタミンB群の登場する場面はいろいろあります。それは、ガンの予防から頭の働きまでおよぶのです。ガンのほうには、B1、B2、B3などが重要ですが、脳細胞の活動のためには、B1、B2、B6、B12と、総動員の形です。俗に頭のよい人というのがいますが、これは、たまたまビタミンB群(そしてビタミンC)が少量でたりるように生まれついた人のことだと、私は考えます。そこで、大量投与が重要な意味をもってくるのです。
 要するに私たちは、積極的にビタミンB群の摂取を考えたほうがりこうです。ビタミンB群がたりないと、まず、エネルギーをつくるのに苦労します。生体のエネルギーは、なにも、手足を動かすためにだけ必要なものではありません。心臓を動かすのにも、神経をはたらかせるにも、それどころか、すべての代謝に、エネルギーはなくてはならないものなのです。
 ビタミンB1がたりないときでも、エネルギーをつくらないわけにはいかないので、そういうときには、ビタミンB1なしでやってしまいます。すると、原料の消費量は同じでも、エネルギーの生産量は10分の1に落ちてしまいます。しかも、ビタミンB1があるときならば、最終生産物が水と二酸化炭素なのに、これがないと、最終生産物が乳酸となり、これが、こりや筋肉疲労のもとになるので、まずいわけです。
 スキーのようなはげしい運動をするとき、私がビタミンB1の50~100mgの注射をするのは、筋肉の疲労を防ぐためです。
 ビタミンB群がほしいとき、天然品はないかというと、筆頭にくるのはビール酵母です。
 私のビタミンB群の一日量は、B1が30~90mg、B2が45~135mg、ニコチン酸が300~500mg、B6が30~60mg、B12が350~850㎍、ということです。
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グルコースが好気性解糖に入るためにはB1(そして鉄)が必須、ATP38個、二酸化炭素と水に完全燃焼。
グルコースの嫌気性解糖は、B1不足(そして鉄不足)で生じる。ATPは2個、不完全燃焼し乳酸が溜まる。
乳酸蓄積により、酸性化、低体温化となり、ガンの原因となる。

精製糖質過剰摂取はビタミン類を大量に浪費し、ビタミン不足になる。
ガンの治療には、高タンパク/低糖質食に加え、大量のB、C、ナイアシン。
頭を良くするにも、高タンパク/低糖質食に加え、大量のB、C、ナイアシン。
B50コンプレックス、C、ナイアシン、ベンフォチアミンの組み合わせは全ての治療の基本となる。

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