(超基礎編-6)、鉄不足があれば、ケトン体、酸素を使えない

エネルギー代謝;
1)グルコース代謝
嫌気性解糖、ATP2個
グルコース→ピルビン酸→乳酸
好気性解糖、ATP38個
グルコース→ピルビン酸→アセチルCoA→ミトコンドリア(クエン酸回路+電子伝達系)
2)脂肪酸代謝、パルミチン酸の場合ATP129個
脂肪酸(ケトン体)→アセチルCoA→ミトコンドリア(クエン酸回路+電子伝達系)

生きていくためには十分なATPが必要。
ATP不足は様々な慢性疾患を引き起こす。
特に嫌気性解糖主導になれば、ATP不足、乳酸蓄積による酸性化と低体温化を生じ、ガンの原因となる。

ここで重要なのが、電子伝達系には鉄が必要であること。
低フェリチンでは電子伝達系機能が低下し、クエン酸回路も回らなくなり、ATP不足になる。
つまり、低フェリチンだとケトン体から十分なATPを作れない。

夫婦で糖質制限を始めた人の典型例;
ご主人の方は5日目位からケトン体回路が機能して体調が良くなる。
しかし、奥さんの方は、”からだがキツくて続けられない”と言われる。
女性は鉄不足によりATP不足を生じやすい。
女性は、鉄タンパク不足の改善を優先し、緩やかな糖質制限から始めるべき。

呼吸で取り込んだ酸素は、電子伝達系で使われる。
鉄不足で電子伝達系機能が低下すると、酸素が使えない状態となる。

フェリチン50以下だと電子伝達系機能低下を生じ、ATP不足になる。
鉄不足の女性がフェリチン50を超えてくると別人のように元気になる。

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