5、ナイアシン(その3)

Abram Hoffer:Orthomolecular Medicine For Everyone、より

ビタミンCは、C6H8O6。
ナイアシンは、C6H5NO2。
たった14個の原子で出来ており、ビタミンCや砂糖より小さくてシンプルな構造。
非常に多彩な効果を示す。
唯一の副作用は、「寿命延長」。

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2017.4.4 記事

5.血管障害
ナイアシンは、循環改善、血流改善効果があり、全身循環時間が25%短くなり、肺循環抵抗や末梢循環抵抗を改善させる。
末梢動脈塞栓症を改善させる。
脳卒中や冠動脈疾患を予防する。
透析しか方法がない最重度の糖尿病性腎症がナイアシン3gにて1ヶ月で完全に回復した。

6.学習障害、行動障害
上記症状は潜在性ペラグラなのでナイアシンで改善する。

7.糖尿病
ナイアシンは糖尿病による血管障害合併症を予防する。
ナイアシンは、血糖値を安定させ、インスリン抵抗性を改善させる。
1型糖尿病において、ナイアシンの投与によりインスリン必要量を減少させる。

8.アレルギー
ナイアシン投与によるフラッシュ(ヒスタミン放出)によりアレルギー症状は改善する。
ナイアシン投与は、アナフィラキシーショックを予防する。
食物アレルギーの人には、ナイアシン+Cが有効。
ナイアシン投与にて、片頭痛患者の75%が改善する。

9.多発性硬化症(MS)
多発性硬化症をはじめとする脳の変性疾患は、脳神経細胞が栄養不良で飢餓状態となっている。
B1、ナイアシンの大量投与、B50、C、E、Mg、Znで改善する。

10.ストレス
ナイアシンは最も顕著な抗ストレス因子。

11.その他
アルコール症にはB1とナイアシンが有効。
うつ病患者の中にはナイアシンが著効する人がいる。
抗加齢にはナイアシンが最も効果がある。
SLEにもナイアシンは効果がある。
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ナイアシンはたった14個の原子でできている非常に小さい物質である。
砂糖よりもシンプルな構造である。
体内の500以上の代謝酵素の補酵素である。
多くの病気はナイアシン不足により生じているため、高用量のナイアシンで改善する。

上記疾患には、高タンパク/低糖質食、プロテイン、C、E、B50、ナイアシン、Mg、Zn、Feを試みるべき。

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