4、ナイアシン(その2)

Abram Hoffer:Orthomolecular Medicine For Everyone、より

関節炎にはナイアシンが有効、ナイアシンアミドも有効。
慢性関節リウマチには、高タンパク/低糖質食+プロテイン+ナイアシン。

高脂血症にはナイアシンは有効であるが、ナイアシンアミドは効果が無い。
ナイアシンは中性脂肪とLDLを下げて、HDLを上げる唯一の物質。
必要量は、2~4.5g。


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2017.3.31 記事
2.関節炎
骨関節炎、リウマチ性関節炎には、2~4gの高用量ナイアシンアミドが著効する。
ナイアシンもナイアシンアミドと同様に有効。
関節の可動域、筋力を回復させ、易疲労性を回復させる。
250mgの頻回服用が有用、3~6ヶ月にて効果を示す。
ほぼ70%に顕著な効果が期待できる。
残りの30%は食物アレルギーなので該当食物摂取を中止する必要がある。

3.統合失調症
ほぼ60~70%の統合失調症患者にナイアシンは効果を示す。
統合失調症は、潜在性ペラグラ、B3(ナイアシン)依存症。
ナイアシン投与により、抗精神病薬の必要量を減らすことができる。
発病後5年以内なら顕著な効果がある。

4.高脂血症
ナイアシンは、他のどんな高脂血症治療薬より、安全かつ有効な高脂血症治療薬である。
(ナイアシンアミドにはその作用はない)。
ナイアシン投与により血中コレステロール値は、高い人は下がり、低い人は上がり、180に収斂する。
ナイアシンは、中性脂肪を下げ、LDL-コレステロールを下げ、HDL-コレステロールを上げる。
ナイアシン2g投与にて、中性脂肪とLDL-コレステロールは50%低下し、HDL-コレステロールは35%増加する。

高脂血症治療には、
1)オーソモレキュラー食(精製糖質を止め、食物繊維豊富な食事を摂取)。
2)ナイアシン3g。
3)B6、C、必須脂肪酸、Zn。

8000人以上のデータでは、ナイアシン投与群では、他の高脂血症治療薬投与群に比べ、1)2年以上長寿、2)11%死亡率が減少、3)他の疾患の死亡率を90%減少した。つまり、死亡率を減少させ、寿命を延長させ、動脈硬化病変を改善させ、脳卒中や冠動脈疾患を減少させる。


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