ミトコンドリアを活性化すればパーキンソン病は改善する

症例:40代後半 女性
H23頃から足が出にくい、体が思うように動かない
H24.2総合病院神経内科でパーキンソン病と診断された
以後同院で治療を継続しているが次第に症状が進行している
年々体の動きが悪くなっているため先々への不安、恐怖が強い
処方はネオドパストン(100)2T(L-ドーパ)、ペルマックス2T(ドパミンアゴニスト)、エフピー1T(MAO-B)

H26.6、当院でのグルタチオン点滴を希望され来院
右足が前に出にくい、右手も動きが悪い、固縮は右(+++)、左(+)、ヤール2度
BUN9.4↓、RBC408、Hgb12.4、MCV91.9、フェリチン14↓
高タンパク/低糖質食、プロテイン服用、メガハイドレート(水素)、フェルム追加
抗パーキンソン薬はそのまま継続

グルタチオン点滴1000mg~2400mgを計8回したが反応なし
高タンパク/低糖質食頑張ってこなしている
プロテインも飲んでいる
メガハイドレートは使っていない

H26.10、BUN11.3、RBC443、Hgb14.0、MCV94.1、フェリチン69
症状は変化ないが悪くはなっていないという
フェルム継続、ロトリガ(ω3)追加、ココナッツオイル開始

H27.4、BUN16.5、RBC43.、Hgb13.6、MCV96.0、フェリチン96
元気になり1年前より動きがかなり良くなったと言う
固縮も初診時より明らかに軽減している
米と麺は完全に止めている、パンは時々食べるがかなり減らしていると言う
抗パーキンソン薬は1年前と同じ薬を継続している

解説:
パーキンソン病は脳の変性疾患で、慢性進行性の経過を辿り10年くらいで歩けなくなる症例も多い
本症例は栄養療法でパーキンソン症状が改善しており、今までの医学常識では考えられない症例と言える

グルタチオン点滴が約70%の人に有効だが、本例では効果を認めなかった
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/751222131660780?pnref=story

本症例は初診時に鉄タンパク不足を認めた
嫌気性解糖がメインエンジンとなっており、ミトコンドリア機能(クエン酸回路+電子伝達系)が低下している状態にあった
http://wellness.nnhc.co.jp/?eid=1
糖質を極力減らして乳酸蓄積を避けることが最も重要
乳酸が蓄積すれば、酸性化、低体温となり、クエン酸回路がさらに回らなくなる

高タンパク/低糖質食でBUNが上昇、鉄剤でフェリチンも回復した
半年前から加えたω3+中鎖脂肪酸も良かった
クエン酸回路の燃料=脂肪酸
クエン酸回路の点火剤=タンパク質
電子伝達系の活性化=鉄
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/766968150086178?pnref=story

変性疾患の治療=嫌気性解糖を抑制+ミトコンドリア機能を活性化
アルツハイマー、レビー等にもこの方法は効果があると考える

クエン酸回路の補酵素であるB50コンプレックス、ナイアシン、Zn、Mgなどを加えればさらに回復を後押しするはず
抗酸化スカベンジャーであるメガハイドレート、C、Eも併用すればさらに良いはず

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/763056403810686?pnref=story
これは思考実験用の完璧版なのでかなり分かり辛い
今後、患者説明用簡略版を作成予定


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