糖質制限は慢性炎症を軽減し、慢性関節リウマチを改善させる

症例:60代、女性
慢性関節リウマチにて総合病院内科で20年間治療を受けている
処方は、プレドニン12.5mg(ステロイド)、プログラフ(免疫抑制剤)、など
当院は、ステロイド誘発性うつ病のため、H21より通院している
うつ症状はジェイゾロフト50mg+メイラックス0.5mgで改善し、その後も同処方で維持している
無類の甘い物好き
H25.12よりロトリガ(ω3)を追加している

H27.1
CRP 2.67
RF(リウマチ因子) 37.3(正常値<15)
数年間、上記値は変化ない

以前から糖質制限勧めていたが、やっと本人もやる気になって実行
甘い物を止めた
米は全く食べなくなり家でご飯を炊かなくなった
朝のパンも半分に減らした

H27.4
CRP 1.28↓
RF 25.2↓

H27.7
CRP 0.35↓
RF 21.0↓
内科のプログラフは中止となった
”以前より動きが楽になりサッサと歩けるようになった”と言う

解説:
慢性関節リウマチは膠原病の一つで、原因不明とされており、薬でコントロールするしか治療法はない
糖質制限半年でCRP、RFは著明に改善している
つまり体内の慢性炎症が改善している
長年飲んでいたプログラフが中止になっている
糖質過剰摂取が慢性炎症を引き起こし、膠原病を引き起こしていると考えられる

注目すべきは、体内の炎症を抑制すると言われているω3単独では効果を示さないこと
糖質過剰ではω3だけでは効果が出ない
糖質を減らしてω3を併用すれば相乗効果があると考えられる

糖質制限半年でこのような顕著な効果が出ているため、これを1年、2年と継続すればプレドニンも減量、中止が可能となるのではないかと期待している

元記事はこちら