ペラグラの精神症状

溝口徹先生が3年前にブログに書かれていますね
http://orthomolecule.jugem.jp/?eid=1075

ナイアシンが欠乏することによる精神症状

発症前期症状
・倦怠感、疲労感
・不眠
・食欲不振
・不安
・抑うつ気分 などの神経衰弱症候群

進行期症状
・心気念慮
・被害観念をともなう不安・苦悶状態・錯乱状態
・罪悪感からの自殺念慮

さらに進行したとき
 ・せん妄
・意識障害
・混迷
・緊張病状態
・錯乱状態

昔の精神科のドクターは、ペラグラ精神病と統合失調症の違いについて注意深い観察をしています。
ペラグラ精神病の場合には、統合失調症と比較して・・・・
 ・疎通性が保たれ
 ・現実感があり
 ・統合失調症特有の冷たさや固さを欠き
 ・対人接触が良好である
と記載されています。
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ナイアシンは、ピルビン酸→アセチルCoAの補酵素
ナイアシンを補酵素とする代謝酵素の確率的親和力が先天的に低い場合、精製糖質過剰摂取によりナイアシン不足となりやすい
そうなると好気性解糖(クエン酸回路+電子伝達系)に入れずATP不足になります

軽度のナイアシン不足では、不眠、不安、抑うつ
上記症状+光線過敏症ならナイアシン不足が疑われます
うつ病の2割にナイアシンが有効と言われています

重度のナイアシン不足は、被害関係妄想、緊張病症状、精神運動興奮
これは統合失調症の症状そのものですね
現在の精神科医でペラグラと統合失調症の鑑別診断を考えている人は一人もいないはず
そんなこと精神医学の教科書には全く書かれていないからです

やはり、精製糖質過剰摂取→統合失調症=潜在性ペラグラ