ある日、父が言った、
世の中誰にでも人に言ってはいけない経験が一つや二つあるものだ。まして、自分の恥になるようなことは尚更だ。
貴方は昔、恩師(歌謡曲を習っていたボイストレーナー)に自分の恥を話しただろ。。
ああいう事は人として絶対にしてはいけない事だ。
たとえ、医者にでも話してはいけない事だ
。。。。。
これを父の介護中聞いた時、思ったのは
父に言われたくない。
それに父の言う恥は父の恥であって私の恥ではない。
精神科に通いながら介護に向かう私に口止めしようとしているのだ
だった。。
でも、今はこの言葉。。
父は自分自身にも言い聞かせる為に反芻していたのだなと思っている。それは私に対することではなく、
若い頃、自分が受けた被害に対して。。
「被害者は加害者になりやすい。」
人間の脳はされた事を忘れない。勿論したこともだけれど。。
己の意識の浅いところではなく意識の深いところには蓄積され続ける。それは無自覚に。
AIの実験でもそう。。殴られるAIと殴るAIを戦わせ続ける実験。殴る。。殴られるという役割を忠実に続けるAI同士。しかし、一定数経ったところで殴られるAIが反撃するのだ。そして殴るAIも殴られる事を学習する。。
私は加害者になっていないのだろうか?
あの頃飼っていた犬に対して私がしたことも連鎖。。
子どもは作らなかった。。私は自分の遺伝子をも憎んでいて
育てる自信がなかったからだ。
でも、子供の居ない私でも当時飼っていた犬に私は連鎖させていた。
でもそんなものじゃない。。
あの闇の五年間。あの終焉を迎える為の最後の出来事。
そう、コルドンブルーのダンサーになると決まったあの日。
日本の法律に照らせば加害者にはならないけれど。そこに向かう私の行動は父が私にしたことより重い罪が隠れている。
それに何故、今更私がこんなことをネットの片隅でかいているのか?の本意の為にも父が言った私を諫めた恥ではなく、私が父にも明かしていない恥。。
父の事、ここまで直接的ではないけれど書いてきて、
あれを語らず。。ではフェアでは無いわね。。パパ
そして、Kさん。ごめんね。