90年代のベストセラー本で、たしか立花隆さんの「精神と物質」というタイトルの本がありましたが(読んでないけど)、「精神」と「物質」は対照的なモノである、という前提が世の中にはあるわけですよね。
しかし科学が進んで、脳に働きかける物質が、高揚感とか、シアワセを感じる作用をしている、ということがわかってきた。
逆に、悲しみに暮れる、ということも物質的な作用ということです。
僕がうつ病になったのは、失恋とか死とか、ハードワークといったことが”間接的な”原因になっているわけですが、直接的には体の出す物質に感情が支配されているということになります。
僕が、うつ病になり、死ぬことしか希望が見出せなかった時期には、「しっかり食べて元気出しなさい」
と親などに言われると、
「何にもわかっちゃいない!!!」
と怒りが沸いてきたりしましたけど、冷静さを取り戻した今考えて見ると、親の言ったことはまったく正しかったわけです。
悪かった、母よ。
僕は、うつ病を克服し、さらには「うつ病以前の自分」以上にタフになれたと思っておりますが、それは2つの気づきが前提にあります。
それは、
1. 起こった事実は変えられないということ
2. 精神は、物質による作用の結果だということ
いま、あなたが全く健康だったとしても、精神的に苦しい立場にあったとしても、この2つを素直に受け入れることが出来れば、
どんなにツライ状況も乗り越えられるのではないか。
とさえ思います。