
さて、就職活動を続けている間も、僕はある自動車部品メーカーの工場で肉体労働を続けていました。
夜勤だったので多少はマシでしたが、とにかくアチーアチー。
真夏なのに、熱風で樹脂を溶かすラインだから、ほんと参っちゃう。
ある日の夜勤明け。
トボトボと疲れ果てた体を引きずっていると、
「コタツカメ君!ちょっと、ソームまで来てくれないかな?」
ソームとは聞きなれない言葉ですが、総務課のことでありました。
その総務課長というのが、僕の高校の先輩にあたる人でした。
「君ねえ、ここで設計をやってみる気ないかい?」
「いや、僕は工学部出身じゃないので、出来ません」
「いやいや、一から教えるし、君ならすぐに出来るよ」
「いやでも、僕はいま就職活動中なので、別の会社に行くかもしれませんし」
「いーよいーよ、じゃぁ、今受験中の会社、落ちたらでいいから、連絡くれる?」
そのときは確かすでに、講談社に書類審査で落ち、集英社の作文で落ち、小学館の作文でも落ち、県警も1次試験で落ちて、警視庁の二次試験の結果を待つばかりでした。
そして結果は・・・・・
不採用
・・・(^^;;イヤン
そしてすぐに総務課長から連絡があり、その会社に願書を出すことに。
ついに就職する。。。この俺が!!!
しかし、人生の目的を見つけたら、すぐに辞めればいいのだ。
そう思い、しばらくの間がんばる事にしました。
面接でも、当時の部長に
「君は、何年くらい、この会社に勤めようと思っている?」
と聞かれ(そんなこと聞くかね~)
「ご・・・5年は勤めたいです」
本当は3年と言いたかったのを堪え、何とかそう答えました。
(模範解答は「定年まで勤めたいです」 かな?)
しかし、人生とはわからないものです。
僕が配属されたのは開発部門でしたが、仕事が・・・・
楽しかったのだ!!!