麻布中学・高等学校(wikipediaより)

今から30年以上前

私立麻布中学の入試に
こんな問題↓が出ました。


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【問題2】
4で割り切れる西暦年をうるう年とする。
・その例外で、西暦年が100で割り切れる年うるう年としない。
・さらに、西暦年が100で割り切れても、400で割り切れる年は、うるう年とする。
 

このことから、
地球の公転周期秒単位まで計算しなさい。

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注)思い出して書いているので、正確ではないです。

 

              

 


当時、
こんなのが算数の問題になる????
たいへん驚きました。

 

よく、こんな問題を考えたな~、
関心もしました。
 
この問題を解くには
算数的読解力が必要です。


以下、解答解説です。

 
【4年ごとに1日増える】
1年間で1/4(日)多い

【100年ごとに1日減る】
1年間で1/100(日)
少ない
 
【400年ごとに1日増える】
1年間で1/400(日)
多い
 
計算式
365(日)
1/4(日)1/100(日)1/400(日)
=365(日)と、97/400(日)
365.2425

365日5時間49分12秒
365日5時間48分46.08秒

ほとんど同じです。

算数だけで、
地球の公転周期を計算できるのです。

小学校の教科書に載せたいぐらいの良問


入試問題は学校からのメッセージ
と言われます。

皆さんはこの問題から
どんなメッセージを受け取りますか?



【蛇足】
この問題を昔々、
市進学院/多摩地区/某教室の
中2最難関クラスの生徒に解かせてみました。

ほぼ全員の反応は…
「何のことか、分からな~い」
「意味不明です!」
「これって理科の問題ですか?」


この生徒達は
受験算数の文脈に慣れていないため、
設問の要求を読み取れなかったのです。

授業中に解説し、
翌週にテストをしたら
ほとんどの生徒が正答しました。



【追記】
正確な(?)問題文を載せている方がいました。
ただし,そのうち400の倍数を除く100の倍数の年は平年としています。
このことから,地球が太陽をちょうど1周するには,
どれだけかかると考えられますか。
秒の単位まで答えなさい。
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↑この問題文だけだと、
何言ってるのかサッパリ分かりませんね(笑)
 
 

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