割合の計算 その5(麻布中 1991) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

これをすんなり解ける生徒は珍しいかもしれません。

頭を鍛える一題です。

 

問題

西暦では年数の4の倍数をうるう年と決めています。ただし,そのうち400の倍数を除く100の倍数の年は平年としています。このことから,地球が太陽をちょうど1周するには,どれだけかかると考えられますか。秒の単位まで答えなさい。

 

 

解説

地球はちょうど1年かけて太陽の周りを1周することになっていますが、実際には1年には少し余る時間で1周します。この差をそのままにしていくと、暦と地球の太陽に対する位置で誤差がでます。そこで、暦ではうるう年が設けられています。うるう年とは、その誤差を集めて1日とすることで1年を366日とする年のことです。

まず、4年に1回うるう年がありますので、地球は1年と1/4日かけて太陽の周りを1周することがわかります。しかし、400年で考えると100年目、200年目、300年目と3回うるう年にならない年がありますので、これを考慮すると、1年あたり、3/400日短くなることがわかります。

そうすると、地球は太陽の周りを1年+1/4日-3/400日=365日+6時間-10分48秒=365日5時間49分12秒で1周すると求まります。

365日5時間49分12秒