映画鑑賞文/「デューン 砂の惑星 PART 2」 ケタ外れのスケールと映像美 | たろの超趣味的雑文日記〜本と映画と音楽とBABYMETALその他諸々

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SF超大作「デューン 砂の惑星 PART 2」を劇場にて鑑賞。2021年に公開された「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編だ。

 

 

前作は第94回アカデミー賞で6部門を獲得した傑作だが、続編もそれに負けず劣らず素晴らしかった。

 

とにかく映像と音の迫力が尋常ではない。この映画はIMAXで観るべきだという事前情報があったが、その通りだと思う。行きつけの劇場はIMAX上映していなかったので、観終わってから少しだけ後悔した。それくらい圧巻の映像美&スケール感だった。

 

物語のテンポがゆったりしているのも良い。息つく間もなくストーリーがどんどん進み、終始せわしない感じがしてゴチャゴチャ・ガチャガチャしたSF大作は意外と多い。その点、この作品はその壮大なスケールに見合ったテンポでどっしり、ゆったりと進んでいく。そのため作品に通底するどこか哲学的で深遠なテイストが損なわれることがなく、結果としてとても安定感があり深みが感じられる雄大なサーガに仕上がっていると思う。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の手腕が素晴らしかったということだろう。

 

主人公ポールを演じるティモシー・シャラメの、すべてを見通しているかのような優しくも意志の強さを感じさせる眼差しが強く印象に残る。ポールの恋人チャニを演じるゼンデイヤも同様で、一流の戦士としての強さとポールへの深い愛に満ちた鋭い眼光がカッコいい。ポールの母を演じるレベッカ・ファーガソンも教母としての地位を確立してからの迫力ある演技が素晴らしく、これまた「目」の印象が強烈だ。作中ではチャニたちフレメンと呼ばれる一族は綺麗な青い目をしているが、「目」や「眼差し」はこのシリーズの一つの特徴であるように思う。

 

早く続編が観たい。