2018年3月15日(木) 19:00開演 @ サントリーホール

 

グリンカ: オペラ〈ルスランとリュドミラ〉序曲
ハチャトリアン(ランパル編): フルート協奏曲

(アンコール)ドビュッシー:シランクス
 

チャイコフスキー: バレエ音楽「白鳥の湖」から

第1曲 情景 (第1幕)
第2曲 ワルツ (第1幕)
第10曲 情景 (第2幕)
第8曲 乾杯の踊り (第1幕)
第13曲-4 4羽の白鳥たちの踊り(第2幕)
第13曲-5 パ・ダクシオン(第2幕)
第20曲 ハンガリーの踊り(第3幕)
第21曲 スペインの踊り(第3幕)
第22曲 ナポリの踊り(第3幕)
第23曲 マズルカ (第3幕)
第28曲 情景(第4幕)
第29曲 情景-フィナーレ(第4幕)

(アンコール)

ビゼー:オペラ「カルメン」前奏曲


フルート: エマニュエル・パユ

指揮: トゥガン・ソヒエフトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 
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余計なことを考えずに演奏を楽しめる演奏会に巡り合いました。米系に比べ欧州系のオケの方が自分に合います。

 

やはり昨夜の演奏会の白眉はパユのフルート協奏曲。天才ランパルの編曲を天才パユが吹く。圧倒的な協奏曲でした。この曲の原曲のヴァイオリン協奏曲は大好きな曲です。昔、コーガン、モントゥーの名演を繰り返し聴いた思い出がありますが、フルート版の全曲を聴くのは初めてでした。ヴァイオリンの原曲をフルートがどのように演奏するのかに興味がありましたが、パユの滑らかで艶やかなフルートに圧倒されました。ソヒエフもオケを弱音部では抑え気味にしてフルートを浮き上がらせるなど素晴らしいバックアップ。

特に一楽章が素晴らしく思わず拍手をしてしまいそう(>_<)

ハチャトゥリアンの独特な旋律やリズムを情熱的に熱くかつロマンチックが完璧に表現されていたと思います。これだけの難曲を一気に弾ききった後でも余力を残すパユのアンコール「シランクス」は弾き終わった後でもホールが静寂に包まれ余韻を楽しめる演奏でした。

 

「ルスラン、、、」と「白鳥の湖」は2016年1月のN響B定期で聴いていました。

https://ameblo.jp/kotapipakesuie/entry-12119633329.html

「ルスラン、、、」は爆速と言う印象は無かったですがN響の演奏は覚えていません"(-""-)" 華やかな幕開けとなりました。

 

後半の「白鳥の湖」抜粋は全12曲で演奏時間50分前後の長丁場でした。後で確認したところN響の定期でも同じ曲順だったのでソヒエフ得意の演目なのでしょう。実際のバレエの場面を思い出しながら楽しみました。言うまでもないですが「情景 - フィナーレ」は圧倒的。コンマス、チェロ、ハープ、ペット、、、メンバーの独奏も素晴らしかったです。

 

アンコールはカルメン序曲。「白鳥の湖」で最高潮に達した後の

カルメン序曲の冒頭が地味に聴こえたのは面白い現象でした

(あくまでもこれは演奏ではなく曲からの感じ方です)。

 

ソヒエフは来日のたびに聴いていますが、拍子を刻むだけでなく曲想を伝えようとする指揮姿にいつも魅力を感じています。

 

エコノミーセット券の席選びは結局、昨夜もNYPやN響定期とほぼ同じRA席。隣の紳士はNYPでも隣りあわせだったような"(-""-)"

これで今年度のカジモトワールドオーケストラ エコノミーセット券の4公演は終了。なかなかお得なセット券でした!(^^)!