『人を愛するということ』は思っている以上に難しく、簡単なことではない。 | 岡山市中区『心と繋がるセラピー』子育て相談、インナーチャイルド療法 / フリースクール『みんなの家』

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子育ての悩みを共有できる場所として。
そのような思いで立ち上げました。

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突然ですが、

『 おおかみこどもの雨と雪 』という映画を

見られましたか??

この映画は本当におすすめです😊


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おおかみこどもの雨と雪とお母さんとの物語なのですが、そのお母さんの姿に私は、我が子を『愛するということ』を教えてもらったような氣がしています。


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ネタバレになってもいけないので

映画の内容を詳しくは言えませんが、

私が感じている『愛するということ』について

少し書こうと思います。


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\ 『人を愛するということ』は、思っている以上に難しく、簡単なことではない /


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母親は命をかけて子を産み、

我が子のためなら何だってやれると感じるほどに、

子どものことを愛しています。


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子を愛しているいう大前提があるから、

「愛するということ」は、

誰もが当たり前にしていることのように感じるかもしれません。


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※ ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロム

\「愛するということ」という名著から /



愛するには技術が必要だ。人を尊重するためには、その人のことをまず知る必要がある。

愛するということは、自分の利益のために人を利用するのではない。母の愛というのは、子どもの成長を妨げたり、子どもの無力さを助長したりはしない。子どもの生命力を信じ、子どもがやがて独立し、自分の元を離れていくことを望まなければならない。


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要するに、


母親は淋しからと言って、子どもを取り込むのではなく、反対に自由が欲しいからと言って、子どもを突き放すのでもなく。


自分の価値を埋めるために子どもを利用せず、

子どもを信頼し、愛を与え続け、そして巣立ちのときが来たら、子の巣立ちを後押しする姿勢が必要なのだということです。


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手取り足取りお世話を必要とする未熟な赤ちゃんを育てていた親密な関係性から、


子どもの成長という変化に応じて、

親が手を離し、目を離していく。


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母親の「私がやってあげないと」という欲求を抑え、

手を出さないよう自制していき、


子どもの巣立ちが淋しくてたまらなくても、

子どもの選択を尊重し、

「応援してるよ」「あなたの可能性を信じてるよ」と

涙を拭いて笑顔で送り出し、目を離していく。


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このような関わりが子どもを信頼し、
子どもを愛するということではないかと思います。


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少し前に

「親ガチャ」

「毒親」

という言葉が流行りましたが

この言葉からも見て取れるように、


親の内にある子どもに対する『愛』がどれだけ深くても、

それを子どもに伝える関わり方ができなければ、

本当に悲しいことだけれど、

子どもは『親の愛』を感じることができず、

「愛されていない」と受け取るのです。


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親が子を「愛すること」を難しくさせるのは、


私たち親が子どもの頃、親から

「そのままのあなたが大好きよ」と抱きしめてもらったり、優しい言葉をかけてもらったり、「愛されている」と感じる関わり方を受けずに育ったから、「愛するという関わり方」が分からないからです。


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人は自分の経験でしか理解できません。


ですから、

愛される関わりを受けたことがなければ、

愛することができないのです。


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もう少し説明すると、

支配されて育った人で、親のルールという枠の中にいることに安心感を覚えたなら、支配することが愛することだと感じてしまったり、


反対に支配されることに苦しさを覚え、逃げだしたいと思っていたなら、自由を与えることが愛することと感じ、過度に自由を与え、我が子の淋しさに気付いてあげられないかもしれない。


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親の心の根っこには愛があるわけで、

子どもを苦しめようなんて思っていません。


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けれどそもそも人間いうものは、


自分が満たされていなければ誰かを利用し、

自分の存在価値を埋めようとするものなのです。


どれだけ深い愛があっても、です。


それがある意味、人間の性なのでしょう。


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親には子を思う『愛』があるのに、

子どもからすれば「愛されていない」と感じる悲しい現実。


親にとって、

とても受け入れがたいものかもしれません。


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「愛するということ」は

今日明日でできるようになることではなく、

今までの人生の積み重ねであるということ。


それだけの覚悟と信念と、

自分自身を愛することで生まれる心の余裕や充足感がいるものだと思います。


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そして私は、

この現実から目を離さず、客観的に自分自身を振り返りながら、子どもたちへ愛を伝えていきたい。


そう心から感じます。


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自分の感情や行動を振り返りながら、

自分のことを受け入れ、満たしながら、


子どもが愛されていると実感できる関わりを

していきたいのです。


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子は親からの愛のバトンを受け取れたなら、

次の世代にも確実に愛を伝えていくことができると思うから。


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決して簡単なことではないけれど、


『愛する』ことと向き合うことが、

私にとって必要な人生の経験であり、

私の生き方を豊かにしてくれるものと信じています。


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