漫画家の世界を描いた漫画っていいよね。古くは『まんが道』、少し前なら『バクマン!』、つい最近なら、僕の中では今はちょい失速気味に思えるけど『龍とカメレオン』とか。
そんな中、また一つ熱い作品が!
少年ジャンプ+でやってる『モノクロのふたり』って作品が次にくるマンガ大賞2025ノミネート記念って事で来月の七夕の日の朝まで全話無料になってるって事で読んでみた。そして全話一気読みしてしまったよ。
幼い頃から天才的に絵が上手くて、ネットで検索すればすぐに見つかるくらいの大きな賞も獲っていたが家庭の事情で筆を折った社会人の男と、画力に若干欠け、クライマックスにふさわしい圧倒的な絵を描く事が出来ずに評価を得られて来なかった漫画家志望のOL。二人が手を組めばもの凄い漫画を作れるはずと手を取り合い、まんが道と言う名の果てなき戦いの世界を突き進んで行くって感じの物語。
最初は何だこれ?って思ったんだよね。ヒロインが最初の見開きでリバースするなんて始まり方って正直どうよ?と思ったんだわ。
でも夢を諦めてしまっていた2人の大人が、お互いの在り方に励まされて再び立ち上がるって展開になっていって、おおっ!って思った。そして出来上がった渾身の1ページが大御所作家をも動かし、そこから後は絶え間ない漫画バトルの連続になり、もう本当にこの後どうなるんだどうなるんだのエンドレス。
実のところこれ程までに漫画家の世界にバトル要素があるなんて思ってもみなかった。バクマンでもそれなりにはあったけど、、天才とは言えルーキーや同期相手が多くてちょっとばかりぬるかったし、実は割と負けてばっかりで今ひとつカタルシスに欠けていた。でも、この作品では常に格上がバトルを挑んでくるんだわ。まあ、ハンデ付きだったりはするけどさ。勿論跳ね返されたりする事もあるけど、それでも立ち上がって、乗り越えてく展開が熱くてカタルシスにも富んでると思うんだよ。
次にくるマンガ大賞って言っても、藤田和日郎先生が参加してるならもう勝負は決まったものだと思ってたけどさ。
これはまだまだわからないんじゃないかって思えてきた。
横綱相撲を気取ったり安牌を狙ったりする様なら本気で横から掻っ攫われる事もあり得るかもね。
いつ何時、何処から突然とんでもない作品が現れてくるか全く予想がつかない。これだから漫画って見てて飽きないんだよね。
また楽しみな作品が増えてしまったよ。