こたか。「第二種電気工事士試験の実技試験に合格したよ。つまり、第二種電気工事士にこれでなれるって事だね」


雪那「おお、遂に受かったぞよか!ん?何度か受かったり受けたりしてたのでは無かったぞよか?」


こたか。「あー、だから第二種電気工事士試験は一次が学科試験で二次が実技試験なんだよ。で、一次を4月に受けて合格して、先月受けた二次にも今回合格が判明したってことだよ」


雪那「おー、そういう事ぞよか!まずはめでたいですぞよ!」


こたか。「本当に良かったよ。折角就職したのに不合格だったら、仕事に差し障りが出るからねー」


雪那「トラブル対応に駆り出されたのに、『あ、自分資格無いんでその作業出来ません』では格好がつかないぞよな」


こたか。「まあ、これで万事オーケーでも無いけどね。あと1つ、第三種冷凍機械責任者を取らないとビルメン四点セットをコンプ出来ないし、他にも沢山欲しい資格もあるし」


雪那「先は長いぞよ…」






勇者パーティーが魔王アリカに敗北した。


最早人類の希望はたった1つ。タイムリープの魔道具で魔王が無力な子供の時点で抹殺すること。白羽の矢が立ったのは勇者パーティーの唯一の生き残り。雑魚過ぎて魔王からも見逃された荷物係。彼が主人公。


主人公が二十年前にタイムリープすると、幼女の魔王が、その特異な外見と奇妙な出生から忌み子と呼ばれ、いずれ魔王となって災いをもたらすと予言され迫害を受けていた。

「まだ犯してもいない罪でどうして責められなきゃならないの!」

彼女の悲痛な叫びに胸をえぐられた主人公はついうっかり彼女を助けてしまい、妙に懐かれてしまう。


父親の故郷ならば安全に生活できるかもしれないとの情報を入手しそこへ向かおうとする主人公と魔王。執念深く追ってくる謎の組織。道中主人公は葛藤する。本当はこの子を殺しに来たはずなのに自分は何をやっているのか?

何やかんや闘いがありつつ何とか目的地にたどり着く二人。親族はもう居なかったものの、温かく迎え入れられ、安住の地を得て、平穏に暮らし始める。

が、主人公は思い出してしまう。一説によると、魔王が闇堕ち覚醒したのは最愛の保護者を失ったからだったような?彼の苦難は終わらない。


映画『ターミネーター』第一作のターミネーターが血の通った人間で抹殺対象に愛情を持ってしまったら?ってところから考えついた話。それに『野生のラスボスが現れた!』の野生のラスボスが特異な外見だった事や、『強くてニューサーガ』を観たことでも影響を受けてますかね。



とある日の真夜中。


こたか。「ちょっとこれから区役所に行ってくるよ!」


黒「はい?こんな真夜中にですか?さすがにこの時間では窓口はやっていないかと思いますわよ?」


こたか。「それがさあ、来月から就職する会社に住民票の原本を取ってくる様に指示されてね。写しだったらコンビニですら入手出来るけど、原本ってアレだろ?役所が厳重保管してるやつだろ?昼間に窓口で頼んでも渡してくれなかったし、今からこっそりと頂いて来ようかと思ってね!」


黒「ちょっと待って下さい。原本とかそんな訳無いじゃないですか常識的に考えて。きっと何かの間違いですわよ!」


こたか。「いや、入社時必要書類のリストに明記されてるんだから間違いなんてあるはずが無い。ちょっ離せよなんで止めるんだ!」


黒「み、みんな出て来て!この人がまた変なことをしようとしてるの!」


ベッキー「やれやれまたですかい?」


風狐「全く懲りない人です、ウミウシ以下です」


白「元気があって何よりなのです。でも自重も必要だと思うのです」


こたか。「うわおまいら何をするだーやめろー!くぁwせdrftgyふじこlp…」


あ、あくまでもフィクションですからね!犯行声明とかじゃないですから誤解なく!