こたか。「結局、7/2に内定を貰った会社、K社には行かないことになったよ」
黒「はああ?な、何でですか?」
こたか。「採用条件の1つがうちの家庭の事情的に受け入れ難い内容になっていてさ。姉に『それでもこの会社に入りたいの?こんな事を言う様な会社、私としては全く応援出来ないのだけれど?』とまで言われてしまってはね。家族に応援されない就職なんてするもんじゃない。過去にそれをした経験のある僕には同じ轍を踏む事は出来なかったんだよ。まあ昔の事は話すと長いから割愛するけど」
黒「ああ、確かにアレはマズい転職でしたね。話すと長いので割愛しますが」
こたか。「で、先月末に面接受けた会社、T社からも昨日内定の連絡が届いたんでね、K社を辞退してT社に入社したい旨返答を今日したよ」
黒「い、意外過ぎる展開ですわね。先週末には勤務地を密かに下見にすら行ってらっしゃったのに!」
こたか。「そうなんだよ、スマホにも通勤定期券の区間登録までもしてて、毎朝運行状況の通知が来るようにもしてたのに!」
白「で、ではでは!そうなった事で良くなった事を挙げて行きませんか?選べなかった選択肢の事をいつまでも悔やんで居ても仕方ないですし!」
黒「そ、そうよね!まず第一に勤務地が近くなった!K社だと通勤に1時間かかるところだったけど、T社だと半分以下の30分弱!」
こたか。「K社の現場の建物は築30年で多分蛍光灯や電球が多数残ってて管球切れに忙殺される可能性が高かった!一方T社の現場の建物は四年前に出来たばかりで最新技術のカタマリ!適度に時間が経ってて問題点も洗い出し済みであろうベストタイミング!」
黒「K社の現場の所長は人事の方が不安に思う程の昭和気質の頑固親爺!T社の現場の所長は若くて柔軟な方との話」
こたか。「T社の方が会社として大きい!経営基盤が強固!お金持ち!」
白「あれ?そういえば某天才軍師に関係あるっぽい某社は?他の現場を紹介予定だったとか言う…」
こたか。「ああ忘れてたわ。前に連絡あってから明日で二週間も音沙汰無しなんだもんな。明日断りの電話入れるわ」
黒「何と言う対応スピード…。時空が歪んでるんですかね、あの会社」
