せっかくのハウォルチアのオリジナル交配の種2000粒を無駄にしてしまいました。
原因はよくわからないのですが、この時使った用土の実生パットだけが一粒も発芽しませんでした。
その反面、万象、玉扇、硬葉系ハウォルチアは問題なく発芽しています。
この違いはなんなんでしょうね。
ともあれ、昨年末には大型実生棚も作ったことですし、これに懲りずに今年は万全の態勢で実生にチャレンジしてみたいと思います。
そういえば最近温室に行くと、2~3年前に撒いた実生苗の中から、ちょっと特徴のある苗を見つけることが多くなってきました。

これは多分白銀城とオブツーサの交配実生苗

これはデシピエンシスとオブツーサ・・・かな?

これはルテオローザと・・・なんだろ?
非常に綺麗ですね。

これはおそらくレモタとコンプトの交配。
こう見えてけっこう大きいから、もしかしたら阿房宮がかかってるかも。

これはなんだろ?
紋寿と阿房宮あたりかな。
将来面白くなりそうです。

これは気まぐれで青龍玉扇に紫オブツーサをかけた実生苗。
珍しくちゃんと交配を記録していました。
良く見ると凸レンズ内に白線が出始めています。
レンズ窓もどんどん突出してきているので、将来的に稲妻模様が入ったようなオブツーサが作出できたら嬉しいですね。
なんか、こういうこと想像しているだけでワクワクしてきちゃいます。
ところで・・。
最近、自分で実生した実生苗にやたらと名前をつけてしまう方がいらっしゃるようですね。
ご自分で実生した苗はカワイイので、ついつい名前を付けてしまいたくなるのでしょう。
それはそれで、個人的に楽しむ分には良いことだと思います。
ですが、これが販売苗となると話は別。
実生苗への命名が乱用されすぎることにより、時に市場が混乱することもあります。
じっさい同じ多肉植物に関西と関東で別の名前がついていることもしばしば見受けられます。
私個人としては一番やってはいけないことに、〇〇〇のタイプ1とかAタイプとかの名前を付けて、人気種の兄弟株(見劣りするので本来は世に出ることのなかった株)も商品にしてしまうことがあります。
これは似たような雰囲気の株を安価で手に入れられるので、買う方としては良いのですが、反面、長い目で見ると、混乱や安い方の株に目が行くことにより、本来の株の価値(ここでいう価値とは価格のこと)まで暴落させてしまい、最後には多肉植物の市場全体に混乱を招き、つまらなくさせてしまうリスクを多くはらんでいます。
とはいえ、こういった考えは人によって様々ですので、一概にこうだと決めつけるのは、少々乱暴かもしれません。
あくまで私の個人的な考え方として聞いてくださいね。
現在、エケベリアの分野でも類似の現象が起き始めているとのこと。
多肉の名前や知名度、噂や価格に惑わされずに、自分の目でみて、良いと思うものを手に入れることが、多肉植物を長く楽しめるコツなのかもしれませんね。
私はそうして多肉植物を楽しんでいますよ~。
・・・だからいまだに何科とか何属とかの知識がイマイチとぼしいのですが・・・(~_~;)
私のところにランダムに残っている実生苗(売れ残っている苗も含め)、時に大変身を遂げてくてる親孝行者もいますが、それでも名前はWM〇〇というコードNo.がほとんどで、名前は滅多なことではつけないようにしています。
多肉植物の販売といえば。
ちなみに私もヤフオクに多肉植物を出品しております。
個人的に実生した苗を出品しているのですが、ここでは多肉の交配親は不明にして出品しています。
いくつか親株の名前を商品説明欄に載せて、買う人にいろいろと想像していただき、楽しんでいただく・・・という意図もあるためです。
実生苗というのは、大きくなってから、けっこう姿が変わってきたりします。
初心者の方が安価で買うことができて、なおかつ自分の目で選んだ実生苗が、大きくなってから大出世を果たしたなら、こんなに楽しくなることはないだろうな・・・と、想像しながら『大切に育ててもらえよ~』っと願いを込めて出品し、お客様のところに発送させていただいております。
これから多肉植物の世界に入る方たちには、是非、この初心の楽しさを忘れずに、いつまでも多肉植物を楽しんでいただけたらな・・・と切に願います。
最近、日本国内で先細り感のある多肉植物、サボテン業界ですが、本来の楽しみ方を取戻して、いつまでも好奇心に溢れた楽しい空間であることを願っています。
・・・て、柄にもなく語りすぎちゃいましたね。
いつのまにか作文みたいになっちゃった。(^^ゞ