「グラスホッパー」★★★☆☆ | Jiro's memorandum

Jiro's memorandum

泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「グラスホッパー」(伊坂幸太郎)

 

 

伊坂幸太郎さんの本を初めて読んだ。

 

 

人を突き飛ばして車などに轢かせて殺す技を持つ“押し屋”、冷静沈着で先読みが鋭い「槿(あさがお)」。

催眠術をかけたようにして人を自殺に追い込んで殺す“自殺屋”で、亡霊に悩まされ続ける大男の「鯨」。

鮮やかな“ナイフ使い”で、よくしゃべる若者「蝉」。

 

そして、殺された妻の復讐のため教師を辞めた、能力的にはいたって普通の「鈴木」。


3者3様の殺し屋の設定がまず面白く(それぞれのキャラもたっている)、“次どうなるのか?”と謎解き的なドキドキするストーリー展開で、特に後半は一気に読んだ。

異なる得意技を持つ者が勝負をするというのは「甲賀忍法帖」や「ワンピース」に通じるものがある。エンタメの定番スタイルのひとつだ。


楽しめた小説ではあったが、さあ次は「マリアビートル」!と思えるほどではない。(時間が経てば、いつか読みたくなりそうな予感も)