「すべての疲労は脳が原因」(梶本修身)
鶏胸肉や、マグロやカツオといった食材は、長距離にわたって羽を動かしたり尾ひれを動かしたりする疲労に強い部位のため疲労回復に良い(抗疲労成分を多く含む)、とのこと。
少々短絡的な印象もあり、なんとなくウソっぽい気もしたりするのだが、信じてたくさん食べるようにしよう(そもそも体によいとされているので、すでに積極的に食している)。
あとは、癒しの「ゆらぎ」環境に積極的に身を置きたい!と思った。
以下、備忘
脳疲労の3大サインは「飽きる」「疲れる」「眠くなる」(なので、飽きたら注意)。
人は動物と違って疲れているのに疲労を感じない(疲労感が生体アラームとして効かない)。その理由は前頭葉の発達。前頭葉は「意欲・達成感の中枢」と呼ばれ、人間の進化に貢献した。しかし、疲労感というアラームを意欲や達成感で簡単に隠してしまうことがある。
やりがいや達成感がある、報酬が期待できて楽しい、といった仕事ほど過労死のリスクが高い。「疲労感なき疲労」が蓄積され、休まずに仕事を続けることで疲労は脳と体を確実に蝕む。
ライオンはどれだけ空腹でも疲労感のアラームに従って獲物を追いかけるのをやめる(意欲や達成感よりも疲労感のアラームを優先)。したがって過労死することはない。
自動車運転の場合、3時間走って15分休憩より、1時間ごとに5分休憩×3回の方が疲労はたまらない。ひとたび「閾値」を超えると疲労回復しにくい。
仕事の後のスポーツクラブは危険。脳に疲労がたまっているところに、運動で自律神経の疲労を溜めたら、疲れもストレスも倍増。土日の早朝ゴルフ、休日の温泉旅行も危険。
紫外線は疲労の原因。サングラス、日傘、日焼け止め、は有効。
睡眠は疲労回復の大きな要因。睡眠は疲労回復の唯一のチャンス。昼の活動中の疲労を回復させるのは睡眠しかない。脳の疲労を回復させる徐波睡眠は、一晩の眠りの最初の3分の1。
いびきは疲労の原因。呼吸は通常でもかなりの運動負荷。いびきをかいている状態では、肺に空気を入れるのにさらにエネルギー負荷がかかっている。そうなると、自律神経は心拍を速くし、酸素供給量を維持しようとがんばるので、睡眠中にもっとも休まなければならない自律神経が酷使され、疲労回復どころか眠ることで疲労蓄積。
疲労回復に効果がある食品成分は「イミダペプチド」。鶏胸肉にたくさん含まれている。マグロやカツオにも多い。
鳥(渡り鳥)は長時間疲れずに羽を動かすことができる。羽を動かす胸肉に抗疲労成分のイミダペプチドが大量に含まれている(海を回遊する大型魚も同様)。
1日に200mgのイミダペプチドを摂取するには鶏胸肉100gでOK(牛肉だと400g必要)。
クエン酸にも抗疲労成分あり。レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、梅干し、酢、など。
森林や滝ツボがもたらすリラックス作用はフィトンチッドやマイナスイオンではなく「ゆらぎ」。
具体的には、木漏れ日、そよ風、川のせせらぎ、鳥の鳴き声、滝の落ちる音、しぶきや細かな水の粒子、など。微妙にずれた「不規則な規則性」を持つ現象を「ゆらぎ」と呼ぶ。
自然環境に代表される「ゆらぎ」には疲労回復効果あり。人は「ゆらぎ」の環境下で心地よさを感じ、交感神経に変わって心身を休息モードに切り替える副交感神経が優位になる。